スムーズなチケット発券を実現
わずか2ヵ月という期間で構築をおこなったチケッティングシステムは、2013年4月に本格稼働。短期間の導入で苦労した点は、前売券や優待券を扱う業者情報の登録です。 これらの業者は、実に200社にものぼるといいます。 「しかしこのおかげで、これまで窓口担当者の知識と、手書きの記録に頼るところが大きかった前売・優待処理についても、すべてシステム上で管理できるようになりました。 中には、年数回しか使われない相手先もあり、覚えておくことも困難でしたが、その負担が軽減されました」(木下氏)。
直感的にわかりやすい入力画面によって操作も容易であるため、新しい担当者への発券に関する教育はわずか1日程度で完了。 要員の変更などを機に発生しやすいオペレーションミスもなかったとのことです。 課題となっていたチケット発券データの集約に関しても、木下氏は、「ワンクリックで結果を出力しスムーズに集約できるため、レジ締めや日報出力などの窓口業務の負担を大幅に削減できた。」と手ごたえを語ります。
チケット売場
それだけでなく、発券にかかる時間についても、「体感的にですが、発券スピードが倍ぐらいになった印象です。 複数枚の発券でもスムーズに出力が行われるため、窓口でお客さまをお待たせする時間が短くなります。 毎年ゴールデンウィークには臨時の発券窓口を設けて対応しているのですが、昨年よりもお客さまが増えているにもかかわらず、 通常の窓口でスムーズにチケット販売が行えたため、臨時窓口の開設時間を大幅に減らすことができました。」(木下氏) と新しいシステムの効果を実感しておられる様子でした。
チケット発券端末
新たに発売された年間パスポートにより、リピーターのお客さまも期待される東映太秦映画村。木下氏は、今回の取り組みはあくまで第一歩であると強調したうえで、パナソニックISへの期待を次のように語ります。 「発券受付業務も、すべてが新しい仕組みで動くかたちにはなっていません。また、当初から計画している団体客管理の仕組みや、アトラクション施設入場の仕組みなど、進めていきたいことがたくさんあります。 パナソニックISの方は豊富な経験を持たれているので、これから先、長いおつき合いでご指導いただきたいと思っています」。パナソニックISはこれからも幅広いノウハウを活かした提案と解決力によって、 東映太秦映画村の発展に貢献してまいります。