また、「テレワーク中もRPAを活用したい」というのも必須要件でした。同社ではテレワークが定着しており、出社率はおよそ15%程度にとどまります。ロボオペレータのような「デスクトップ型RPA」は、作成難易度が低く現場主体で進められる点がメリットですが、一方で「ロボットがデスクトップを占有する」という特徴があります。そのため、手元にPCが1台しかないテレワークの環境下では、便利なはずのRPAが逆に業務の妨げになってしまいます。
そこで同社は、自社開発の「リモートPCアレイ」をロボオペレータの稼働基盤として採用することとしました。リモートPCアレイを同社の提携データセンターに設置し、どこでもRPAを使える体制を整備しました。
こうして、「誰でもどこでも活用できるRPA」の導入がスタートしたのです。