コストもセキュリティもメリットの大きい在宅プラットフォーム構想
――個別最適で環境を構築していたところから、共通のプラットフォームを構築することで全体最適化を図ったわけですね。
八木氏 そのとおりです。共通プラットフォームとしてオペレーターのPC環境を集約し、その上でお客様ごとの業務システムを稼働させるという構造です。システム構築の負荷から解放されるうえ、コストメリットも出すことができます。数席~10席程度の小規模なコンタクトセンターだと、業務量に対して構築コストが見合わないこともありますが、このプラットフォームならその心配もありません。
プラットフォームの構築に当たっては、セキュリティ面を最も重視しました。コンタクトセンターではお客様のデータをお預かりしているわけですから。特に自宅でコンタクトを受けるPCがFAT端末の場合、データを保存できてしまうため、セキュリティ面での懸念は否めません。ストレージを持たない「シンクライアント端末」にしたいと考えていました。
2021年10月に検討を始めて3社の製品・サービスをピックアップし、対応のスピード感と提案内容のバランス感が非常に良かったことから、最終的にはパナソニックISの「リモートPCアレイ」を選定しました。
株式会社NTTマーケティングアクトProCX CXソリューション部 マネジメント部門 オペレーション統括担当 千頭 しおり 氏