ファルコバイオシステムズは臨床検査事業で国内トップクラスの顧客数を誇りますが、その一方で慢性的な集配担当者不足に悩まされていました。将来的にも克服が難しい中、「今あるムダをいかになくすか」が至上命令になったと臨床営業本部 名古屋営業部 部長代行の横根 正人氏は語ります。
「集配担当者は1名につき約40施設の医療機関のお客さまを受け持っており、既定のコースに従って客先を訪問し、検体をお預かりしています。集配依頼のあるなしに関わらず毎日必ず訪問するというのが基本スタンスだったのですが、訪問しても検体がないケースも少なくありませんでした」。
統計を取ったところ、名古屋第一営業所の担当する約800施設の顧客のうち、約3割は週に1,2回しか検体が出ないことが判明しました。そこで「毎日訪問」を「検体がある日だけ訪問」へゆるやかに転換できるようなしくみ作りを検討し始めたのです。