FF市場対策本部は全台数を確認するまで活動していく
――FF市場対策室、市場対策部の部門概要についてお願いします。
森氏 1985年(昭和60年)から1992年(平成4年)製のナショナルFF式石油温風機および石油フラットラジアントヒーターで発生したリコールに対応するため、2006年5月にFF市場対策本部が発足しました。これまでのリコールとは規模も被害状況も異なっていたため、専任のFF市場対策本部が設けられた次第です。このリコールに対して緊急対策時はマスメディアをはじめ、あらゆる媒体を使って告知を行い、延べ20万人の社員を導入して初期対応にあたりました。多数の情報とご協力を得ながら、現在も引き取り回収や給気ホース部の点検修理活動を継続。最後の1台まで探し出す活動を続けてまいりますので、引き続き皆様のご協力をお願い申し上げます。
志水氏 市場対策部は各事業部で対応していたリコールを引き継ぐ部門として設置されました。業務フローとしては、リコールが終息に向かい始めたところで市場対策部が引き継ぎます。現在は十数件のリコールに対応しています。
パナソニック株式会社 FF市場対策本部 本部長 森 泰久 氏
――リプレース前のシステムについてお聞かせください。
志水氏 FF市場対策本部以前はリコール顧客名簿管理が非常に煩雑でした。未対策製品や顧客情報を顧客名簿から探すとなったらかなりの時間を要します。さらに、リコール製品1台ごとに顧客情報との紐づけ作業、市場点検の進捗管理も必要になりますから、やはりシステムでなければ追いつきません。そこで2006年に構築したのが、リコール管理システムのPREVENT(プリベント)です。