ファイルサーバやSharePointだけでなく
Salesforceなどのクラウドも横断検索できる仕組みを構築

エレクトロニクスを核とした技術商社の高千穂交易株式会社では、オンプレミスのファイルサーバやクラウドに跨って散在するデータの検索に頭を悩ませていました。その解決策として、パナソニックISの展示会で出会ったNeuron ESに感銘を受け導入を決意。ファイルサーバやMicrosoft SharePoint Onlineだけでなく、Teachme BizやSalesforceとも連携を果たし、横断的な検索環境を実現しました。
導入のポイント
ファイルサーバとクラウドにデータが散在。横断的に検索できるNeuron ESを導入
決め手は外部コマンドやJDBCドライバの活用。Salesforceも検索できる仕組みを構築
いつでも円滑にコミュニケーションできる環境を用意。パナソニックISの顔が見える支援
課題
  • ファイルサーバやクラウドにデータが散在。データを見つけづらい

  • クラウドサービスに置いているデータを横断的に検索したい

  • 中途半端な導入では社内に浸透しない

解決
  • 整理整頓ではなく、探すフローを簡略化。Neuron ESで高速検索

  • さまざまなクラウドサービスとの連携で、横断的検索が可能に

  • パナソニックISの柔軟な対応。納得いくまでトライアル

オンプレミスのファイルサーバやクラウドに散在したデータが見つけづらい

――Neuron ESの導入前の課題をお聞かせください。

鶴保氏 発注関連の資料、取引実績、図面、完成図書、社内規定や手続きに関する資料、社内レター、マニュアルなど、さまざまなデータがオンプレミスのファイルサーバやクラウドに散在し、探したいデータを見つけづらいことが課題でした。とくにMicrosoft Teams、Microsoft SharePoint Onlineの導入後は、「どこかにあるはずだけど分からない」状況が顕著化していました。社員からも「過去の提案資料を探すのに時間がかかる」といった声が多く、課題として認識していながらも、なかなか解決の糸口が見つかりませんでした。
高千穂交易株式会社 経営企画室 室長 鶴保 直子 氏

整理整頓ではなく、探すフローを簡略化・効率化するアプローチに感銘

――課題解決に向けて、Neuron ES導入に至った経緯をお聞かせください。

鶴保氏 整理整頓するとなると、ゼロからフォルダを構成し直して移動させる必要があるため、手間や時間、コストを考えると現実的ではありません。ルールを策定したとしても、組織体制が変わるとそれまでのルールが崩れてしまったり、そもそもルールが守られないこともあります。当社では「個人フォルダを作らない」というルールを策定したのですが、部門フォルダの配下に個人の領域を作る人が続出し、結局意味がありませんでした。

岩澤氏 そうしたなか、展示会で出会ったのがNeuron ESです。「整理整頓のルールは作らない。検索エンジンによって、探すフローを簡略化・効率化する」というアプローチに感銘を受け、本格的にエンタープライズサーチを検討することにした次第です。それまでエンタープライズサーチの知識はありませんでしたが、社内で調べたところ、Neuron ESは評価が高く価格が手頃。トライアルも可能だったことから、まずはNeuron ESを試してみようというのが導入のきっかけでした。

検討に当たっては、Microsoft 365ユーザーのためライセンスを持っているMicrosoft Copilotとの比較も行いました。Copilotも情報探索やナレッジ発見という同様のメリットが期待できましたが、検索対象がマイクロソフト社製品に限られていたため、ファイルサーバやクラウドなどさまざまなデータ領域を横断的に検索できるNeuron ESに軍配が上がりました。
高千穂交易株式会社 経営企画室 IT企画チーム チームマネージャー 岩澤 英則 氏

ひとつの検索窓から横断検索できるのは大きなメリット

――Neuron ESの利用状況をお聞かせください。

久保氏 ファイルサーバのデータ約630万件、Microsoft SharePoint Onlineのデータ約64万件のほか、 Teachme Biz(マニュアル作成・共有システム)の社内マニュアル約1,000件、Salesforceの図面・完成図書など約1万7,000件が横断的に検索できるようになりました。従業員がPCを立ち上げた際、最初に表示される全社ポータルのトップページにNeuron ESの検索窓を設置し、全社展開しています。

各システムにももちろん検索機能はありますが、目的のデータがどこに格納されているか覚えていなければ、各システムを検索する手間が生じてしまいます。ひとつの検索窓から、さまざまな社内データを一括で横断検索できるのは大きなメリットです。
高千穂交易株式会社 管理部 情報システムチーム チームマネージャー 久保 登 氏

工夫によってはSalesforceも検索対象に含められる

――Teachme BizとSalesforceを検索対象にするには工夫があったといいます。詳しく教えてください。

<Teachme Bizとの連携>
岩澤氏 社内システムの使い方や社内規定などのマニュアル類の大半をTeachme Bizに保管しています。検索の仕組みは、Teachme Biz側で登録しているマニュアル情報(タイトルや、マニュアルの簡単な説明文)をCSVファイルに出力し、そのCSVファイルを毎晩RPAでダウンロードしてから、Neuron ESの外部コマンド連携でクローリングを行うというもの。これにより、 Neuron ES上でマニュアル情報を検索すると該当のCSVファイルの各レコードがヒットし、それをクリックすることでTeachme Biz上のマニュアルへアクセスできるようになっています。
Neuron ESに公式対応していないクラウドサービスも、外部コマンドの工夫で検索対象対象に
<Salesforceとの連携>
岩澤氏 Salesforceには、工事関連の図面や完成図書、作業報告などを保管しています。当然、こうしたデータは参考資料として重要ですから、Salesforceも横断的に検索できるようにしたいと考えていましたが、Neuron ESでは直接Salesforceを検索することはできません。ただし、外部連携の仕組みがあれば可能とのこと。もともとSalesforceのデータはデータベースと連携していましたから、そのデータベースをJDBCドライバで連携することで検索できるようになりました。Neuron ESで検索する際は、Teachme Bizと同じように、検索結果をクリックすることでSalesforce上の該当データへアクセスできます。

データソースを直接クローリングできなくとも、外部コマンドやJDBCドライバの活用によって検索対象に含めることのできる懐の深さが、Neuron ESの魅力のひとつだと感じています。

管理者側からは思わぬ資料の発見やリスク管理の向上も高く評価

――導入後の評価をお聞かせください。

鶴保氏 先日、Neuron ESについてのアンケートを実施したところ、圧倒的な検索スピードに対して高い評価がありました。導入前からの違いはかなり大きいと思います。また、Neuron ESの利用率もまずまずの結果でした。導入時の社内レターでしか案内をしていませんが、全社ポータルのトップページに設置していることや、アンケートがリマインドになってさらなる浸透につながるのではないかと期待しています。

一方で「検索結果が多く出てくる」という課題もありますので、絞り込み検索などの方法を浸透させるべく、説明会などを開催していこうと考えています。

久保氏 管理者である我々からは2点あります。ひとつは思わぬ資料を発見できることです。ある検索キーワードから考えていなかった資料に行き着くことがあるため、良い意味で「気づき」があります。

もうひとつは、アクセス権のチェックが容易になりました。検索スピードが速く、アクセス権に応じた検索結果が表示されるNeuron ESを利用すれば、アクセス可能なフォルダをすぐに確認できます。例えば、社外秘データを検索し、見つからなければその人にアクセス権はないということです。アクセス権がないはずなのに検索できてしまう場合は、アクセス権の設定に誤りがあるということ。そういう意味では、Neuron ES導入後はリスク管理の意識が高まりました。

歩調を合わせ、寄り添うスタイルの支援を続けてほしい

――パナソニックISへの評価をお願いします。

鶴保氏 パナソニックISの親切・丁寧かつ素早い対応が、Neuron ESを滞りなくスムーズに導入できた要因のひとつで、現在も非常に心強い支援を感じています。とくにトライアル期間のさまざまな要望・相談に対する柔軟な対応は助かりました。どの企業もそうだと思いますが、導入には効果の実証と現場需要の確認が必須で、この確認が取れなければ社内展開は厳しくなります。導入効果を見極めるにあたり、途中で当初想定していた検証範囲を超えて外部コマンドなども実施することになり、ボリュームが多くなってしまいましたが、これに対しパナソニックISは柔軟に対応していただきました。こうした対応がNeuron ES導入につながっているのは間違いありません。

久保氏 パナソニックISは一気呵成に追い込むような営業や案内ではなく、当社のペースに歩調を合わせ、寄り添うスタイルでした。当社にとってはこれが好ましく、長くお付き合いしたいと感じさせてくれました。

――今後のパナソニックISに対する期待をお願いします。
久保氏 パナソニックISが扱っている商材は、一芸に秀でた「ヒネリ」を感じます。そして、当社が欲しているのはこの「ヒネリ」という場合が少なくありません。ですから、我々がソリューションを求めて検索すると、パナソニックISにたどり着くことが多々あります。言い方を変えると、パナソニックISはソリューションをユーザー目線で捉え、ユーザーにとって本当に有益かどうかを考えて製品をピックアップしているような気がします。そういう製品は当社としても大歓迎です。これからも、当社に有益な提案をお待ちしています。引き続きよろしくお願いします。

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当社担当からひとこと

吉田 美加
この度はご採用いただき、ありがとうございました。高千穂交易様とは展示会をきっかけにご挨拶させていただいた以降、お打ち合わせを重ねる中で「少しでも働きやすい環境にしたい!」という熱意が伝わってきました。特にトライアル中もご担当の皆様が「これもできるかな?」等、アイデア出しを盛んにされていらっしゃったことが印象的でした。私たちもその熱意に沿えるよう、今後も高千穂交易様にとって有益な情報提供や提案をしてまいります。
取材︓2025年2月20日 
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