ASTERIA Warpを導入
新基幹システムの連携部分を効率的に開発

JAあいち経済連様(以下、JAあいち経済連)ではシステムのオープン化に伴い、メインフレームが担っていたデータ連携基盤をシステム同士の連携へと移行。しかしライセンス費用とバージョン管理という新たな課題が浮上したため、連携を一箇所に集約しようとノンプログラミングEAIツール「ASTERIA Warp」を導入しました。
課題
  • 60システムで発生するデータのやり取りを一箇所で管理したい

  • オープンに開発できるツールで基盤運用の自由度を保ちたい

解決
  • サポート面が向上。理想の運用形態をめざし自由に開発できるようになった

  • すべてのデータ連携の状況がわかるように。安定した基盤運用を実現

「我々は農業生産、農家の暮らし、農産物の消費流通におけるさまざまな事業を展開しており、それぞれ全く異なるしくみでビジネスを進めている、いわば商社のような側面を持っています。そのためシステムも、その事業でしか利用しない仕組みというものが多数あります」と、経営企画部 情報システム課長 岩崎 順克氏は語ります。システム数の増加に伴い、データのやり取りも大量かつ不定期に発生しており、JAあいち経済連にとってデータ連携はなくてはならないものでした。

1対1の連携ではライセンスとバージョン管理がネックに

もともとはメインフレームでシステムを稼働させていましたが、システムのオープン化に伴い、システムを1対1でつなぐ連携ツールを導入。しかしサーバ台数が急増するにつれ連携が複雑化し、さらにサーバごとに発生するライセンス費用や、サーバ間の細かなバージョンの差異などさまざまな課題が浮上したといいます。

「各サーバにインストールするのではなく、なるべくまとめて一箇所で管理できるようにしたい。ハブ型のEAIが必要だという結論に至りました」(岩崎氏)。
JAあいち経済連
経営企画部 情報システム課 課長
岩崎 順克 氏

ポイントは「オープンなシステムであること」と「連携を標準化できること」

システム導入にあたっては、譲れないポイントが2点あったといいます。

1. 特定のベンダーに依存しないオープンなシステムであること。

~ベンダーロックインによって自由度が削がれることは避ける

2. サーバ間連携を標準化する、つまりどのサーバとでもやり取りできるようにすること。

~システムごとに個別の連携フローを組むのではなく基本的なフローで同じ処理を安定的に実現する

「ハブという共通インフラ、基盤としての働き」(岩崎氏)に大きな期待をかけての選定。まさにこの条件にマッチしたのがASTERIA Warpでした。実は、ASTERIA Warp導入当初は他社からサポートを受けていたというJAあいち経済連。2011年のシステム更新をきっかけに、サポートをパナソニック インフォメーションシステムズ(以下、パナソニックIS)にお任せいただきました。

パナソニックISのサポートに安心

「当初はあるERPのサブセット商品としてASTERIA Warpを導入したため受けられるサポートに制限があり、このままではシステムの自由度を活かせないのではという不安を感じていました。パナソニックISと出会った時は、ようやく苦労しなくても済むと安堵しましたね」と岩崎氏は当時を振り返ります。

運用管理ツールとしても大きな価値が

さらに大きかった効果が、全トラフィックの処理状況や負荷状況を一箇所でチェックできるようになったことだといいます。

「データ連携の際にサーバ接続が途切れるということは少なからず起こりえます。以前には、サーバ不具合の原因がどのシステムにあるのか掴めないこともありました。今は全トラフィックのログを一元的に見られるツールを作ったことで、状況が明確にわかるようになった。運用管理ツールとしてもASTERIA Warpには非常に高い価値を感じています」。
システム構成図

マスタデータ連携もASTERIA Warpへ切替

JAあいち経済連では、マスタデータのバッチ連携もASTERIA Warpで行っていますが、今後はリアルタイム連携についてもASTERIA WarpのRESTサービスを使った方式へと順次切り替えていく計画だそうです。「目的のひとつはレスポンス向上です。それと、個別にスクラッチ開発した現在の連携フローから脱却したいという思いもあります。関連するアプリケーションは膨大ですが、2015年度中には着手する予定です」(岩崎氏)。

POS刷新プロジェクトにもASTERIA Warpが活躍予定

さらに、JAが経営するガソリンスタンド「JA-SS」の新しい共通データ基盤にもASTERIA Warpをご採用いただきました。新たな取り組みと言われる計画について岩崎氏は次のように明かします。

「愛知県下に84店舗あるJA-SSで、このたび経営力強化のため、従来は2種類あった計量機のPOSシステムを統一することになりました。油種・給油量の選択や会員カード、クレジットカードの挿入などで通信がその都度発生しますから、お客さま1人だけでもデータのやり取りを何度も行うことになります。また盗難のリスクを考えるとカード情報などのデータはPOSに持たせられないので、データ処理はすべてサーバ上で集中的に行おうとしています。リアルタイムに発生する大量のデータ連携をASTERIA Warpに処理してもらうという形で、2016年5月までにシステム開発を完了する計画です」。

パナソニックISに相談してみる

当社担当からひとこと

加藤 栄二
お客さま自身でシステム連携の重要性、ASTERIA Warpの強みを理解されており、当社ではデータ連携基盤の展開や、新たな運用管理の構築をお手伝いさせていただきました。
お客さまからの課題解決や新たな連携開発依頼だけではなく、全体システムの中で更に活用領域を広げ、全体最適な提案とその実現に向けて貢献できるよう取り組みたいと思います。
取材︓2015年11月5日 
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