Web受注連携やペーパーレス化によりお客様の利便性が向上
――他のシステムとの連携による効果についてはいかがでしょうか。
<販売店様向けサイトから受発注や修理依頼が可能に>
山口氏 以前の受注はFAXが多く、紙の管理が煩雑でした。また、FAX注文は文字が見にくい場合があるため、お客様に確認する作業も発生していました。そこで、専用の販売店様向けサイトを設置。ASTERIA Warpと連携させることで、販売店様向けサイト経由でお客様からのWeb受注が可能になりました。お客様が販売店様向けサイトに入力した注文データは、ASTERIA Warpを経由して基幹業務システムに送られてくる仕組みです。販売店様向けサイトでは納期も確認できるため、お客様の利便性は大きく高まったと思います。
さらに、Salesforceで構築した社内用の修理依頼システムと社外用のパーツサイトをASTERIA Warpで連携。修理の報告書などをパーツサイトでお客様が入力すれば、ASTERIA Warpを経由して修理依頼システムに蓄積されていきます。こちらもアナログ的なFAXでのやり取りを行う必要がなくなり、お客様から好評を博しています。
<エンドユーザーに意識させないシステム>
山口氏 社員が社内のシステムを利用する際、ASTERIA Warpを意識することはありません。例えば、Tableauに必要なデータは基幹業務システムの夜間バッチの中にデータ出力機能を組み込んで、ASTERIA Warpを経由してアップロードしています。近々の販売実績データや在庫データなどはいつも用意されている状態で、そのデータをTableauに取り込めば、すぐにデータ分析を行うことができます。
当社の気質を理解し、他ベンダーとうまく調整してくれるパナソニックIS
――ASTERIA WarpにおいてパナソニックISの役割とその評価をお聞かせください。
荒川氏 正式な部門として情報システム部が発足したのが2019年10月ですから、パナソニックISとともに歩んできた印象があります。まずはこの場を借りてお礼を申し上げます。
ASTERIA Warpに関しては、当社でシステム連携の構想や仕組みを考え、それをパナソニックISにお伝えして構築していただく流れです。開発ボリュームが減ってきたこともあり、最近は定例会が減っていますが、それでも毎月1回は実施。こうした数年のお付き合いのなかで当社の気質を理解していただき、必要最小限の言葉でリリースまで持っていく関係性が確立できています。
また、パナソニックISはASTERIA Warpとつなぐ各システムのベンダーさんと非常に上手く調整していただいています。つなぐ先のシステムのこともパナソニックISは理解しているようですから、他のベンダーさんは話がしやすいのではないでしょうか。このパナソニックISの調整力は、大いに評価できるところだと思っています。
製造や生産現場の効率化およびコスト削減を目指す
――今後の社内システムおよびDXに関する展開をお聞かせください。
荒川氏 現在、基幹業務システムのSAPはクラウドシフトを実行中で、各システムとの連携は全てASTERIA Warpを中心に行っているため、他のシステムへの影響は少ないと考えています。
会社としてDXの取り組みというところでは、これまで顧客接点に向けたDXが中心でしたが、これからは製造や生産現場のDXを進めていく予定です。これらデータ活用に向けたDWHなど、ASTERIA Warpを活用してデータを蓄積し、効率化を推進していきたいと思います。
パナソニックISには、データ連携と共に強みのあるデータ分析に関して、その知見を活かしたご提案を期待しています。
アネスト岩田株式会社 横浜本社ショールーム