「まずつないでみよう!」ASTERIA Warpを中心に
SAPと各種システム連携を短期間・低コストで実現

コンプレッサ・窒素ガス発生装置、オイルフリースクロール真空ポンプなどのエアエナジー事業と、スプレーガン、静電塗装機、塗料供給装置などのコーティング事業を展開するアネスト岩田は、ERP同士のシステム連携を機にASTERIA Warpを導入。その後、パナソニックISの支援のもと、ASTERIA Warpを活用してさまざまなシステム連携を実現していきました。
導入のポイント
データ連携ソリューションASTERIA Warpがつないだのは、SAP、販売店様向けサイトなど複数システム
ベンダー選定の際には、パナソニックISのSAP連携実績を評価
販売店様向けサイトから受発注や修理依頼が可能になり、利便性とペーパーレス化を促進
課題
  • SAPの一部機能を切り替えるための、ERP同士の連携の仕組み

  • SAPとの連携プログラム開発にかかる膨大な時間とコスト

  • 大量かつ複雑なデータに対応できるEAIツールと導入ベンダー

解決
  • システム連携を速やかに構築するための、豊富なアダプターを活用

  • つなぎたいデータのすばやい連携により、ビジネススピードを向上

  • パナソニックISのSAP連携実績を評価し、選定

ERP同士の連携含む様々なシステム連携を推進

――ASTERIA Warpを導入したきっかけについて教えてください。

荒川氏 基幹業務システムとして利用しているSAPの一部、販売管理の部分を外部受注機能がある別のERPパッケージに切り替える計画がきっかけでした。この計画を推進していくと、ERP同士をつなぐデータ連携の仕組みを考慮しなければなりません。そこで浮上してきたのが、データ取得や加工・変換、登録などの処理をノーコードで作成できるEAI(Enterprise Application Integration)ツールの導入でした。
アネスト岩田株式会社 経営管理本部 情報システム部 システム開発チーム チームリーダー 荒川 理介 氏

ASTERIA Warpの機能性とパナソニックISの経験が選定ポイント

――EAIツールの比較・検討はされたのでしょうか。

荒川氏 我々で市場のEAIツールを調べて、当社のシステムに合いそうな3製品をピックアップし比較・検討しました。最終的にはシステム連携で重要となるアダプタの数が豊富な2製品に絞って比較・検討。そのひとつがASTERIA Warpでした。


――ASTERIA Warpを選定した理由をお聞かせください。

荒川氏 ASTERIA Warpともう1製品でPoC(Proof of Concept:概念実証)を行いました。PoCでは、当社側の問題としてデータ量の多さと複雑さが明らかになりましたが、そうなるとEAIツールはこの問題に対応できるかどうかが焦点となります。結果、対応できるのはASTERIA Warpで、ビジュアルに優れた分かりやすい画面も好印象でした。さらに、ASTERIA WarpのベンダーがパナソニックISという点も、ASTERIA Warpを選定する後押しとなりました。


――どうしてパナソニックISが後押しとなったのでしょうか。

岩館氏 ASTERIA Warpを開発・販売するアステリア株式会社に問い合わせたとき、ベンダーとして紹介されたのがパナソニックISです。当社の基幹業務システムがSAPだったため、SAPの連携実績が豊富なベンダーを求めたのですが、パナソニックISなら問題ないとのこと。実際、PoCにあたってASTERIA Warpの準備をご支援いただきましたが、良くご理解されていました。これなら安心してお任せできると考え、ASTERIA Warpを選定させていただきました。
アネスト岩田株式会社 経営管理本部 情報システム部 システム開発グループ 岩館 宏将 氏


導入後もクラウドシフトを止めることなくシステム連携が可能

――導入のプロセスをお聞かせください。

岩館氏 導入は2020年6月です。諸事情により、別のERPパッケージに販売管理機能を持たせる計画は断念しましたが、「図 ASTERIA Warpの連携システム概要」のように新たにSalesforce関連など、さまざまなシステムとつないでいきました。ASTERIA Warp導入前のBeforeは、基本的に社内のオンプレミスのシステムがメインだったため、ファイル転送ソフトなどによる連携が主体でした。ASTERIA Warp導入後のAfterは先ほどのSalesforceや販売店様向けサイト、そしてBIツール・Tableauなど、大部分がクラウドに移行していますから、クラウドとの連携がポイントになります。実際、ASTERIA Warpがある前提でクラウドサービスとつなぎやすくなりました。

図 ASTERIA Warpの連携システム概要

まずは「つないでみよう」から始まる短期間・低コストなシステム連携

――ASTERIA Warp導入後の効果をお聞かせください。

山口氏 ASTERIA Warpがない場合、他のシステムと連携させるためにSAPを操作しなければなりません。そうなると、かなりの開発期間を要します。予算もリソースも十分とは言えない当社とっては、難しい選択となっていたと思います。その点、ASTERIA Warpは特別な開発は必要とせず、データ連携やデータ加工が可能。もちろん、SAP本体の操作もほぼありません。
SAPプログラム開発で進めた場合と比べ、肌感ですが、開発期間とコストが半分以下になったと思います。そもそも、導入前であればリソースを割けずに連携を断念するような場面でも、現在はASTERIA Warpがあるので、まずは「つないでみよう」から始まります。効率化だけでなく、今までできなかったことを可能にしてくれるのが、ASTERIA Warpの凄いところのひとつです。

アネスト岩田株式会社 経営管理本部 情報システム部 システム運用グループ 山口 浩司 氏

Web受注連携やペーパーレス化によりお客様の利便性が向上

――他のシステムとの連携による効果についてはいかがでしょうか。

<販売店様向けサイトから受発注や修理依頼が可能に>

山口氏 以前の受注はFAXが多く、紙の管理が煩雑でした。また、FAX注文は文字が見にくい場合があるため、お客様に確認する作業も発生していました。そこで、専用の販売店様向けサイトを設置。ASTERIA Warpと連携させることで、販売店様向けサイト経由でお客様からのWeb受注が可能になりました。お客様が販売店様向けサイトに入力した注文データは、ASTERIA Warpを経由して基幹業務システムに送られてくる仕組みです。販売店様向けサイトでは納期も確認できるため、お客様の利便性は大きく高まったと思います。
さらに、Salesforceで構築した社内用の修理依頼システムと社外用のパーツサイトをASTERIA Warpで連携。修理の報告書などをパーツサイトでお客様が入力すれば、ASTERIA Warpを経由して修理依頼システムに蓄積されていきます。こちらもアナログ的なFAXでのやり取りを行う必要がなくなり、お客様から好評を博しています。


<エンドユーザーに意識させないシステム>

山口氏 社員が社内のシステムを利用する際、ASTERIA Warpを意識することはありません。例えば、Tableauに必要なデータは基幹業務システムの夜間バッチの中にデータ出力機能を組み込んで、ASTERIA Warpを経由してアップロードしています。近々の販売実績データや在庫データなどはいつも用意されている状態で、そのデータをTableauに取り込めば、すぐにデータ分析を行うことができます。

当社の気質を理解し、他ベンダーとうまく調整してくれるパナソニックIS

――ASTERIA WarpにおいてパナソニックISの役割とその評価をお聞かせください。

荒川氏 正式な部門として情報システム部が発足したのが2019年10月ですから、パナソニックISとともに歩んできた印象があります。まずはこの場を借りてお礼を申し上げます。
ASTERIA Warpに関しては、当社でシステム連携の構想や仕組みを考え、それをパナソニックISにお伝えして構築していただく流れです。開発ボリュームが減ってきたこともあり、最近は定例会が減っていますが、それでも毎月1回は実施。こうした数年のお付き合いのなかで当社の気質を理解していただき、必要最小限の言葉でリリースまで持っていく関係性が確立できています。
また、パナソニックISはASTERIA Warpとつなぐ各システムのベンダーさんと非常に上手く調整していただいています。つなぐ先のシステムのこともパナソニックISは理解しているようですから、他のベンダーさんは話がしやすいのではないでしょうか。このパナソニックISの調整力は、大いに評価できるところだと思っています。



製造や生産現場の効率化およびコスト削減を目指す

――今後の社内システムおよびDXに関する展開をお聞かせください。

荒川氏 現在、基幹業務システムのSAPはクラウドシフトを実行中で、各システムとの連携は全てASTERIA Warpを中心に行っているため、他のシステムへの影響は少ないと考えています。
会社としてDXの取り組みというところでは、これまで顧客接点に向けたDXが中心でしたが、これからは製造や生産現場のDXを進めていく予定です。これらデータ活用に向けたDWHなど、ASTERIA Warpを活用してデータを蓄積し、効率化を推進していきたいと思います。
パナソニックISには、データ連携と共に強みのあるデータ分析に関して、その知見を活かしたご提案を期待しています。
アネスト岩田株式会社 横浜本社ショールーム

パナソニックISに相談してみる

当社担当からひとこと

寺尾 友宏
この度はアネスト岩田様のASTERIA Warp導入に携わることができて大変嬉しく思います。アネスト岩田様では、SAPを始め様々なサービスをスムーズに連携するための基盤として中心にASTERIA Warpを据えるという、とても理想的な使われ方をされております。今後はデータを連携させるだけでなく、その利活用についてもご提案、ご支援させていただきたいと思います。
取材︓2023年6月19日 
※当サイトに記載された社名および商品名などは、それぞれ各社の商標または登録商標です。
※当サイトの記載内容は取材日時のものです。内容および対象商品については、予告なく変更する場合があります。
CONTACT

煩雑で大変な教務・業務を
ITシステムで今すぐ楽にしませんか?

ご不明な点はお気軽に
お問い合わせください
お役立ち資料は
こちらから

関連記事