ASTERIAを導入

ファクス送信も月間12万件ともなると人件費も含めたそのコストは大きな課題となります。ASTERIAを使って作業の自動化を実現し、コスト削減とともにお客さま満足度向上も実現された事例をご紹介します。
課題
  • 膨大なファクス送信業務が課題
解決
  • 社内のみならずお取引先様からも反響が

膨大なファクス送信業務が課題

今回ご紹介するナイス株式会社様(以下ナイス様)は、1950年戦後復興における旺盛な木材需要に応えるため、横浜市鶴見区で関東初となる木材の市売り(競りによる入札取引)を導入し、首都圏の木材業界の流通革命に寄与した会社です。現在では住まい全般へと事業領域を拡大し、資材流通とともに住宅の供給を事業の柱としています。

2,400億円の売上高のうち資材部門(住宅関連資材の仕入販売)の売上が75%を超えるナイス様では、毎日の仕入先への発注・納期確認、顧客注文への納期回答業務が膨大で、その業務だけで全60営業所月間合計12万件ものファクス送信作業がありました。

このファクス送信をなんとか自動化して、その時間をお客さま対応にあてたいというのが以前からの大きな課題でした。

解決策として通信コストも考慮し、インターネットファクスの利用を検討したこともありました。しかし、「基幹業務がホストなので、うまく連携できるソリューションが見つからなかった」と、IT推進部の岡本課長様は言います。
ナイス株式会社
事業推進本部 IT推進部 課長
岡本 圭介 様

ASTERIAとの出会い

2005年秋、パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(以下パナソニックIS)から、基幹システムとファクス配信サービスとの連携を実現できるASTERIA3の紹介を受けて、「これは使えそう、とその日の夜には購入を決めていた」と岡本課長は取材で明かしてくれました。

今回ナイス様で実現した仕組みはASTERIAを使って、ホストからSOAP※での通信で送られてきたファクスデータを受け取って、それぞれ登録されたお客さまにファクス送信(送信エラー分は担当者にメールとファクスで通知)するものです。ナイス様で試算した期待効果は、基幹システムから帳票を出力し、お客さま別にまとめてファクスを送信するという作業にかかる人件費も含め、年間1,500万円の削減にもなります。

直ちにパナソニックISと詳細をつめ、導入を決断してわずか3ヵ月でモデル営業所での稼働にこぎつけました。短い導入期間と開発者に負担をかけないシステム構築がASTERIAの大きな特徴です。

※ SOAP:XMLとHTTPなどをベースとした、他のコンピュータにあるデータやサービスを呼び出すためのプロトコル(通信規約)

社内のみならずお取引先様からも反響が

お客さまのファクス番号登録に少し手間取りましたが、2006年2月の稼働から3ヵ月を経過した今、このシステムの評判は上々です。想定していた社内業務の効率化だけでなく、一旦プリントアウトしたものをファクスするのではなくデータを直接ファクスに出力するため、「お客さまから、文字が見やすくなって、確認の電話をしなくてよくなったと大変好評です」と早川係長は言います。

また、この業務のためのプリンタ出力やファクス送信が減ったため、プリンタ出力待ちや送信確認等のちょっとしたストレスもなくなり、よりお客さま対応に集中できるオフィス環境になったそうです。
ナイスコンピュータシステム株式会社
ADDVAN開発本部 係長
早川 智也 様

システムを操作する風景

今後ASTERIAで取り組みたいこと-つなぐ

「ASTERIAは『多種多様なデータや処理同士をつなぐ』ことが出来るので、今後いろいろな場面に使いたい。」(IT推進部西部長)と意欲は満々。ASTERIAは短期間で習得できるためユーザー自身による開発も容易です。

これまでも、問題意識を持ち、時流にあわせたIT投資の提案を経営層に進言し実現することでトップから厚い信頼をえてきた事業推進本部IT推進部。「これまでは部門最適化を目指して導入を進めてきた。お取引先様とシステム的インターフェースが求められる今、お客さまから見ると事業本部ごとにそれが違うというのは問題で、システム統合を進めたいと考えています。」と西部長は今の課題をこう捉えます。いつもお客さまを意識して、システム部門としての判断をしています。

お客さま視点で考えることの重要さをあらためて感じたインタビューでした。
ナイス株式会社
事業推進本部 IT推進部 部長
西 裕史 様

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取材︓2006年5月17日 
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