全文検索とは?種類や仕組み、活用事例まで徹底解説
「全文検索」という言葉を知っていますか?インターネットで情報を探す際、あるいは会社のデータベースから必要なデータを探す際に、実は「全文検索」は欠かせない技術となっています。この記事では、全文検索の基礎から、その種類、仕組み、そして具体的な活用事例まで、わかりやすく解説していきます。
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目次[非表示]
全文検索の基本
全文検索とは
全文検索とは、データの本文全体を含むすべてのテキスト情報を対象に、指定したキーワードを検索できる技術です。キーワードが文書のどこに含まれていても、高速に検索することができます。
例えば、「全文検索」というキーワードで検索した場合、タイトルに「全文検索」という単語が含まれている文書だけでなく、本文中に「全文検索」という単語が含まれている文書も検索結果として表示 されます。
全文検索の対象となるデータ
全文検索の対象となるデータは、テキストデータだけではありません。Word、Excel、PDFなどの文書ファイルはもちろんのこと、画像データに埋め込まれたテキスト情報(メタデータ)、音声データのテキスト化データなども対象となります。
近年では、Webサイトのコンテンツだけでなく、社内文書、メール、顧客情報など、さまざまな種類のデータが全文検索の対象となっています。
全文検索はどのようなシステムで活用されている?
全文検索は、さまざまなシステムに組み込まれて利用されています。もっとも代表的な例は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでしょう。これらの検索エンジンにキーワードを入力すると、ページタイトルだけでなく、ページ内の本文も含めて検索されることは皆さんもご存じの通りだと思います。
そのほかには、オンラインショッピングサイトの商品検索、企業内ポータルサイトの文書検索、また近年では、AIを搭載したチャットボットやFAQシステムにも全文検索が活用されています。
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全文検索の技術と仕組み
インデックス(索引)とは
全文検索を高速に行うためには、「インデックス」と呼ばれるデータ構造が欠かせません。インデックスとは、簡単に言うと、データの検索を効率的に行うための「索引」のようなものです。書籍の索引と同じように、目的の情報に素早くアクセスするために重要な役割を果たします。
インデックスの役割
インデックスは、大量のデータの中から目的の情報を高速に探し出すために重要な役割を果たします。例えば、図書館にある膨大な数の書籍の中から特定のキーワードを含む書籍を探す場合、すべての書籍の内容を一つずつ確認していくのは非常に時間がかかります。しかし、あらかじめ書籍のタイトルや著者名、キーワードなどをまとめた索引があれば、目的の書籍を素早く見つけることができます。全文検索におけるインデックスも、これと同じ役割を担っています。
インデックスの作成方法
インデックスは、クローラーと呼ばれるロボットがデータベース内を巡回し、データを収集(=クロール、クローリング)することで作成されます。初回のクローリングは全データを対象とするため、時間がかかることが多いです。
インデックスの更新と管理
検索対象となるデータが更新された場合、インデックスも更新する必要があります。差分だけをクローリングすればよいため、初回ほど時間はかかりませんが、データの更新頻度や検索の精度、システムの性能などによっては数時間以上におよぶ可能性も考えられます。本来の業務を圧迫してしまっては本末転倒ですので、注意が必要です。
また、インデックスのサイズは、検索対象となるデータの量に応じて増大していくため、インデックスのサイズを適切に管理することも重要です。インデックスの更新と管理には、専用のソフトウェアやツールが用いられることが一般的です。
全文検索の活用事例
データベース全文検索:顧客情報や商品情報、売上データなどを効率的に検索
企業や組織では、顧客情報や商品情報、売上データなど、膨大な量のデータをデータベースで管理しています。データベースにおける全文検索は、これらのデータの中から必要な情報を効率的に検索するために欠かせない機能となっています。
データベース全文検索のメリット
データベース全文検索のメリットとしては、データ検索の効率化、データ分析の高度化、意思決定の迅速化などが挙げられます。従来のデータベース検索では、データの構造や属性を正確に把握している必要がありましたが、全文検索では、キーワードを入力するだけで、関連するデータを網羅的に検索することができます。また、全文検索の結果を分析することで、顧客ニーズの把握や市場動向の分析など、ビジネスに役立つ知見を得ることができます。
エンタープライズサーチ:企業内のさまざまなデータソースから横断的に検索
エンタープライズサーチとは、企業内に散在するさまざまなデータソースから、横断的にデータを検索できるシステムです。社内文書、メール、顧客情報、Webサイトなど、データの種類や保存場所を問わず、統合的に検索することができます。
1種類のファイルサーバのみを利用している企業でも、エンタープライズサーチで検索効率を高めているケースは少なくありません。Googleのような使い勝手で企業内のデータを簡単に検索できるという利便性から、エンタープライズサーチは多くの企業で採用されています。
エンタープライズサーチのメリット
エンタープライズサーチを導入すると、次のようなメリットがあります。
- 情報収集の時間を短縮できる
- 社内のナレッジ共有がスムーズになる
- セキュリティ対策につながる
情報収集の時間を短縮できる
情報収集は、社内に蓄積されているデータが多ければ多いほど時間がかかります。
エンタープライズサーチであれば、キーワードや検索条件を指定するだけで目的の資料が検索でき、情報収集の工数削減につながります。余った時間を別の業務に割り当てられるので、業務効率も高まるでしょう。
社内のナレッジ共有がスムーズになる
エンタープライズサーチを導入すると、ワンストップで情報収集を行えるナレッジベースが完成します。不明な点があれば従業員が自ら検索できるほか、作成する資料の重複を避けられるため、大幅な業務効率化が可能です。
また、新しく加入した従業員やチームメンバーに対する、教育の負担を抑えられるのもメリットです。
特に、1990年代半ばから2010年頃に生まれたZ世代は、不明な点が見つかった際に、まず自分で情報を調べる傾向があります。エンタープライズサーチによってナレッジベースを構築すれば、Z世代にとっても働きやすい環境が整います。
セキュリティ対策につながる
エンタープライズサーチをはじめ、検索性に優れた情報管理ツールを利用する際は、セキュリティ面を考慮しなければなりません。誰もが容易に必要な情報を取得できる状況は、同時に情報漏洩のリスクが高まることを意味するからです。
エンタープライズサーチには、アクセス権限設定や認証機能が備わっているため、組織規模や働き方に合わせて適切なセキュリティ体制を構築できます。
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エンタープライズサーチの導入事例
エンタープライズサーチは、様々な業界の企業で導入が進んでいます。例えば、製造業では、製品の設計図面や技術文書を統合検索することで、製品開発の効率化を図っています。金融機関では、顧客情報や取引履歴を統合検索することで、コンプライアンス強化やリスク管理に役立てています。また、小売業では、商品情報や在庫情報を統合検索することで、顧客からの問い合わせに迅速に対応できる体制を構築しています。
エンタープライズサーチ「Neuron ES」とは?
「Neuron ES」は、企業内にある様々な情報・資料を、保管場所にとらわれず高速&横断的に一括検索できるエンタープライズサーチです。
後発ながら国内大手企業を中心に大規模導入の事例が多く、IT製品・サービス比較サイト『ITトレンド』エンタープライズサーチ部門にて、7年連続1位を達成しています。
※「Neuron ES」は、株式会社Innovation&Co.が運営するIT製品・サービス比較サイト『ITトレンド』のエンタープライズサーチ部門において、2017年~2023年の間、7年連続1位を達成。
エンタープライズサーチ「Neuron ES」が選ばれる理由
エンタープライズサーチ製品は数多く存在しますが、その中でも「Neuron ES」が多くの企業様に選ばれる理由があります。
ここでは、エンタープライズサーチ「Neuron ES」が選ばれる理由についてご紹介します。
【選ばれる理由1】独自開発の高速クローラーでストレスレス
クローリングは、場合によっては時間がかかる可能性もあると前述しました。「Neuron ES」は、全文検索システム「Apache Solr」をベースに開発した独自の検索エンジン(クローラー)により、クローリングが非常に速い製品となっていますので、ストレスを感じることなく検索いただけます。
また、「Neuron ES」の検索サーバのリソースは非常にコンパクトで、検索対象容量の10%しか使用しません。そのため、他の検索エンジンでは対応できない大容量の検索対象でも利用可能です。
【選ばれる理由2】高い検索機能で、多様化する企業内データを横断検索
インターネット検索と同様、関連キーワードを入力するだけで、マニュアルを読まずに誰でもすぐ簡単に利用できます。検索結果はプレビュー画面付きで表示され、素早く目的の文書や資料にたどり着くことができます。
データの取得元・データの種類によって絞り込み検索をしたり、ファイルを開かずとも中身を確認するサムネイル・プレビュー機能も備わっています。
【選ばれる理由3】ご予算やご利用シーンに合わせて最も高コスパなライセンスをご提案
買取型・サブスクリプション型の2つの料金プランをご用意しており、ご予算やご利用シーンに合わせて最も高コスパなライセンスをご提供いたします。
スモールスタートも可能な製品となっておりますので、はじめは部署単位で始めてみたいというご要件にも対応しております。
【選ばれる理由4】後発の製品ながら大手企業様を中心に400ライセンス以上の導入実績
「Neuron ES」 はエンタープライズサーチ製品として後発の製品となります。そのため、導入数だけを見れば「Neuron ES」 より多い製品もいくつかありますが、ここ1、2年の実績では業界の中でも1、2を争えるほどの導入実績を持っています。
また、大手企業への導入実績も豊富です。大手企業となるとデータ量も非常に多いのですが、問題なくご利用いただいております。
エンタープライズサーチの全文検索機能で業務効率化を図ろう
この記事では、全文検索の基本から、その種類、仕組み、そして具体的な活用事例まで解説しました。全文検索は、現代社会において、情報過多な状況を打開し、必要な情報を効率的に取得するために不可欠な技術となっています。エンタープライズサーチのような全文検索機能を活用することで、企業は業務効率化、意思決定の迅速化、顧客満足度の向上といった成果を期待できます。ぜひ、自社のビジネスに最適なエンタープライズサーチを検討してみてください。