アプリケーション配信ソリューションを導入
PC必携化(BYOD)に対応

国立大学法人九州工業大学(以下、九州工業大学)では、2019年度からのPC必携化(BYOD※)にあたり、プログラミング授業でよく使われるLinuxやその他アプリケーションをどのように学生のPCへインストールさせるかが課題となりました。これを解決するため、パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(以下、パナソニックIS)が提案したアプリケーション配信ソリューション「Cloudpaging」を導入。ワンクリックでアプリケーションを利用できる利便性と、ライセンス管理の精度向上を実現する枠組みを確立されました。
課題
  • PC必携化をスタートしたい
  • 学生が用意するPCへのLinuxのインストールをスムーズに行いたい

解決
  • 授業で使うアプリケーションを簡単に配信できる体制が整った
  • ライセンス管理をより容易に、厳密に行えるようになった

工業大学でもPC必携化が現実的に

九州工業大学では2019年度の新入生からPC必携化がスタート。専門的なアプリケーションを多く扱う工業大学でもPC必携化へ踏み切れた理由は「PC性能の進化」だと、情報基盤センター 助教の林豊洋氏は語ります。

「Intel第7世代以降のCPUと、2014年に本学のPC教室に導入したディスクレス端末だと、前者の方が速いことがベンチマークテストでわかりました。であれば、学生の用意するPCでもスペック上は大丈夫だろうと」。

さらに、無線LAN環境が1教室あたり約100台つながる設計で目処が立ったことも後押しのひとつに。2020年現在、無線LANのアクセスポイントは3キャンパスで約470台配置されており、ほぼ全ての講義室で端末を使える環境が整っています。
国立大学法人九州工業大学
情報基盤センター 助教
林 豊洋 氏

学生PCにLinuxをどのようにインストールさせる?

とはいえ、学生が用意するPCはWindowsかmacOS。従来のPC教室ではLinuxでプログラミング授業を行うことが多く、PC必携化だからといってこれを急に別OSに変えることは非現実的でした。仮想環境作成ソフト「VirtualBox」上にLinuxをインストールすればWindowsやmacOSでもLinuxが使えますが、学生が自分のPCにインストールできなかった時のサポートが課題となりました。

PC教室の端末費をPC必携化のサポート費にシフト

そんな中パナソニックISから紹介されたのが、アプリケーション配信ソリューション「Cloudpaging」でした。これは、配信サーバから学生のPCへアプリケーションを配信できるしくみです。学生はクリックするだけでアプリケーションを利用でき、学校側としてもバージョン管理やライセンス管理がしやすくなるメリットがあります。VirtualBoxを含む30種類のアプリケーションを題材に実機検証を行ったところ、わずか3ヵ月間で26種類のアプリケーション仮想化に成功。これが決め手となり、PC必携化に舵を切ることとなったのです。

既存のPC教室との兼ね合いについては、「情報基盤センターで管理している計450台分のPC教室端末を半分に減らし、新規調達も止めて、その分をPC必携化のサポート費にシフトしました」と林氏。「最後まで悩んだところではありましたが、2019年の更新タイミングを逃すと次は5年後。本学としては今このタイミングでPC必携化を始めるのが賢明な選択だろう、という結論に至ったのです」。

パナソニックISのサポートで環境構築をクリア

前述した3ヵ月間の実機検証はすべて自力で行ったとのこと。苦労はなかったのでしょうか? 「一番始めの環境構築が大変で、ここだけはパナソニックISに手伝ってもらいました。パナソニックISは何かあればすぐに質問できましたね。 導入すればすぐ成功するわけではないというのはどのシステムにも言えることですが、Cloudpagingは使いこなすために経験やコツが必要なシステムだと思うので、協力してくれるベンダーで良かったと実感しています。環境構築をクリアした後は、VirtualBoxのほか実際に授業で使われているアプリケーションで検証し、難なく動いたので『これはいける』という手ごたえがありました」 (林氏)。

アプリケーションの配信から起動までの時間は、ファイルサイズが最大である「MATLAB」(12.9GB)で約27分。これはファイルサイズの100%を配信した場合の所要時間です。Cloudpagingは、ファイルサイズの数%を配信すればアプリケーションが利用可能になるしくみですが、同大学では確実性を高めるために100%を配信する前提で検証。「100%配信しても最大27分程度で済むなら、あらかじめ配信を済ませておけば、授業での利用は可能」 (林氏)と判断されました。
▼九州工業大学では「あらかじめアプリケーションの配信を済ませておく運用であれば、授業での利用は可能」と判断
実機検証結果の一部
※ファイルサイズの100%を配信 / 有線LAN(1Gbps),IEEE802.11ac(5GHz, 300Mbps)で実施

ライセンスの権限管理・コントロールに期待

PC教室端末は上級生のために残しているものの、ゆくゆくは全学年でPC必携化へ移行する計画という同大学。現在はCloudpagingを学科の先生方に広めている段階だといいます。

「大学のPC必携化では必ずライセンスの課題が出てきますが、これもCloudpagingで解決できると期待しています。授業で使うアプリケーションは全学で包括ライセンスを契約しているものから学科の先生がアカデミックライセンスを購入しているものまでまちまちで、ライセンス数や同時起動端末数を厳密に管理できているかというとそうではありません。Cloudpagingを使えば、このあたりの権限管理や、学生の卒業後に使えなくするコントロールが可能なので、ライセンスの課題はかなり解消できると考えています」(林氏)。
BYODでの講義風景

学生に合わせて講義スタイルをアップデートしていきたい

学生はPC必携化をごく自然に受け入れており、スマートフォンで撮影した授業メモを見ながらノートPCでレポートを作成するなど、端末複数台持ちでの活用もよく見られるそうです。「全国でPC必携化が進んでいますが、導入すれば必ず良くなるとは限りませんし、やるからには明確なビジョンが必要です。従来のPC教室の方が合う場合もあると思います。ただ、本学はPC必携化が合うと思いました。学生はこの環境を存分に活用しているので、講義のスタイルをさらにアップデートしていけたらと考えています」(林氏)。

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当社担当からひとこと

真田 実
工学系の学校・学部では、構成の複雑なアプリケーションを多く使用されます。これらのアプリケーションは配布の難しさに加え、「アプリケーション配信システム」で正しく動作するかも重要なポイントです。九州工業大学様ではCloudpagingの評価・検証のフェーズからシステムの特性をご理解いただきご協力いただくことで、必要なアプリケーションを柔軟に配信・稼働させることができる環境を構築することができました。引き続き九州工業大学様のご期待に沿えるようご支援できればと考えております。
取材︓2020年2月17日 
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