ネットブートPCシステムを導入
高速・安定稼働、三密対策にも

湘北短期大学では、PC教室の端末管理にVDI(仮想デスクトップ)を利用していましたが、起動に15分以上かかるなどパフォーマンスに課題を抱えていました。そこで、リプレースに際しネットブートPCシステムへの切り替えを決断。パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(以下、パナソニックIS)のネットブートPCシステム「OSV」を採用いただき、高速・安定稼働を実現。さらに、新型コロナウイルス感染防止のための三密対策も、OSVのキャッシュ機能を活用してPC教室を増やし、教室収容率を下げることでスピーディに実施されました。
課題
  • 端末の起動に15分以上かかる
  • PC初心者の学生にもストレスなく使ってほしい

解決
  • 起動時間が2~3分に短縮。毎日かかってきていた内線電話はゼロに
  • PC教室を増やし教室収容率を下げる三密対策をすぐに行えた

毎日かかってくる「動きません」の電話

湘北短期大学では従来、VDIを用いてPC教室の端末管理を行っていました。ところが経年とともにパフォーマンスが低下し、起動に15分以上かかるなど快適に使えなくなっていったといいます。
『PCが動きません』『タイムアウトしました』という学生からの内線電話が1日何本もかかってきていました。運用管理は私を含め2名だけだったので、毎日本当に大変でした」
と情報システム部 情報システム課 係長の色川 雄樹氏は振り返ります。

内製でシステム改修を施し、一定の改善は見られたものの、問題の根本的な改善は見られず数年が経過。その後、全教室のPCを入れ替えるタイミングで「次は最新の技術よりも安定稼働するシステムを導入する」と方針を決め、検討をスタートさせました。
湘北短期大学 情報システム部 情報システム課 係長
色川 雄樹 氏

求めたのは最も基本的で重要な2点

システムに求めていたのは「高速起動できること」と「PC初心者でもストレスなく使えること」の2点。最も基本的で重要なポイントです。

「起動時間は少なくとも2,3分には収めたいと思っていました。また、PCに詳しくない学生も多いので、電源を入れるだけで起動する、変な画面が出てくることもない。そういったごく一般的な性能をしっかりクリアできるような要件を求めていました」(色川氏)。

「この人達なら大丈夫」

数社から提案を受ける中で、パナソニックISに対しては「この人達なら大丈夫」という感覚を抱いたと色川氏は語ります。

「システム要件も価格も、こちらの要望を確実に形にしてくれるという印象がありました。まずユーザビリティについては、必要な性能要件をよく理解した上で、一斉起動時間の予測値まで算出してくれました。そして管理面も、システム管理者の知識レベルに関係なく誰でも管理できるしくみを提案されました。価格的にはもっと安価なベンダーさんもいたのですが、パナソニックISに任せたいということで経営陣に上申し、最終決定しました」。

こうしてパナソニックISの「OSV」をご採用いただき、2018年から2020年にかけての全台改修が始まったのです。

毎日かかってきていた電話がゼロに

システム更改は2018年4月から2,3教室ずつ段階的に進められました。そして2020年4月に全教室の更改が完了し、333台すべてのPCが新システムに入れ替わりました。

学生さんからの反応はいかがでしょうか?

毎日あれだけかかってきていた電話がゼロになりました。打ち合わせや会議があっても大体電話が鳴っていたのですが、それがなくなったのは本当に良かったです。PC教室というのは、何も意見が上がってこないことが最も良い状態なんですね。時々教室へ見に行っても、ストレスなく使えているのがはっきりと見て取れます」(色川氏)。

三密対策をすぐに実施!秘訣は無線LANとキャッシュ

そして思わぬ効果が見られたのが、新型コロナウイルス感染防止のための三密対策でした。

湘北短期大学では2020年度前期より対面授業を停止し、すべての授業をオンラインに移行していました。その後2020年6月から一部の授業で対面授業を再開しましたが、PC教室を増やし教室収容率を50%に抑え、三密を回避する運用としたのです。これを実現できたのは、全館で整備されていた無線LAN環境と、OSVの持つキャッシュ機能のおかげでした。

「PCが46台の教室の場合はその半数の23台と、PC台数を半分に減らすことにしました。余った残り半分のPCはPCを設置していなかった教室に設置し、臨時のPC教室を作ることでまかなったのです。OSVはディスクイメージをキャッシュとしてPCに貯めておけるので、臨時のPC教室に関してはキャッシュを使い、無線LANで学内ネットワークに接続してPCを利用するという形を取りました。起動時間も問題なく、学習する上でもストレスのないものを迅速に構築できたというところです」(色川氏)。

オンラインの礎を残した形で生まれ変わりが必要

2021年度以降もオンライン授業は続けていくという同大学。「場所を問わずに学習できる環境を作ること」が今後のキーだと色川氏は語ります。

「せっかく作ったオンラインの礎は崩さず、それを残した形で新しく生まれ変わりが必要だと感じています。学習機会を柔軟にするということは、学習のチャンスを広げることに直結すると思います。オンライン授業が普通になってきつつある今、PC教室はありますが、それありきの運用にするのではなく、学生のPCから授業に参加したり、大学の学習環境をストレスなく使えるような環境に入れ替えていきたいと考えています。そういったところでもパナソニックISの知恵と力を借りたいですね」。

パナソニックISに相談してみる

当社担当からひとこと

今井 規善
湘北短期大学様は利用者にとっての使いやすさを非常に重視されていたため、ログイン時・ログイン後のUIについてもシンプルかつ直感的に操作できるよう構築しています。結果、色川様と何度も打ち合わせを重ねることで、ユーザビリティの高いシステムを実現できました。また、大学様と弊社で連携することで三密対策をすぐに実施できたという副次効果もあり、ご要望以上のお役立ちができたと嬉しく感じております。今後も末永くサポートさせていただくとともに、BYOD PCの管理等新たなご支援もできればと考えております。
取材︓2021年1月20日 
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