クラウドの知見とコンサルティング力を評価
――パナソニックISをベンダーに選定した理由をお聞かせください。
<ハイブリッドクラウドにおけるコンサルティング>
天野氏 5年後のセカンドステップに相当するリプレースのさらなるクラウドシフトを見据え、今回はクラウドの知見を蓄積するための試験的なリプレースという側面がありました。本学としては世の中の時流にそってパブリッククラウドの知見を貯めたいということもあって、学内で領有しているサーバの切り分けは、パフォーマンスやコストをもとに、現段階ではどのサーバをパブリッククラウドに持っていくのがベストかを検討し、2割をパブリッククラウド、8割をプライベートクラウドに移行する方針を固めて、提案を募りました。パナソニックIS提案のMicrosoft Azureは、この方針に的確に対応したものであり、高く評価しています。
<安心のセキュリティ対策>
天野氏 パナソニックISからは、セキュリティプラットフォームの分野で世界をリードしているパロアルトネットワークス社のファイアウォールを提案いただきました。リプレースにあたっては、他社のファイアウォール製品という選択肢もあり検討していたところ、パナソニックISからパロアルトネットワークス社のSEをご紹介いただき、セキュリティ対策の重要性や製品の特徴など伺う機会を設けてもらいました。さらに、本学の予算を考慮した価格も提示いただきました。セキュリティを重視する本学の方針もあって、今回もパロアルトネットワークス社のファイアウォールを選定することにした次第です。
リプレース前のファイアウォールがパロアルトネットワークス社の製品だったため、移行も円滑に行うことができ、この点も評価しています。
さらに、バックアップにおいてはVeeamを提案いただきました。ランサムウェアの侵入を予防・検知監視し、変更できない状態でデータをバックアップするなど、強固なセキュリティ対策機能を有していることに心強さを感じました。
<水準以上の仕様とコストパフォーマンス>
天野氏 本学が必要とする機能やサービス、それを実現するための機器は、一定以上の水準に達していることが必須要件となります。これらに対し、最適なコストで提案いただいたのがパナソニックISです。先ほどのファイアウォールを含め、バランスが良く納得できるコストパフォーマンスだと感じました。
――現在の運用状況とパナソニックISへの評価をお聞かせください。
天野氏 2023年10月から運用を開始し、大きなトラブルもなく安定したパフォーマンスで稼働しています。安定稼働しているが故に、目的の一つである「クラウドの知見蓄積」で、トラブルへの対応方法等の知見が蓄積できていないのですが、トラブルがあっては困りますから、贅沢な悩みですね。
パナソニックISは提案から構築、サポートまで、柔軟かつ適切に対応していただいています。最近、SEの方が代わられましたが、全体をしっかりコントロールできている点に変わりありません。どのSEの方も、高いスキルがあるという認識です。
学校法人比治山学園 比治山大学 法人事務局 図書・情報メディア課 下田 祐司 氏