一元化とスケーラビリティを確保するため学務システムのリプレースを決断
――Campus Plan導入の背景をお聞かせください。
立石氏 10年以上前に導入した学務システムは、業務に合わせて導入したことが起因となり、属人化から脱却できず、改修も容易にできない状況になっていました。学務システム自体は素晴らしい機能が装備されていましたが、これまでの業務のやり方を優先したため、実際に活用した機能は30%程度。例えば、成績入力は別途サーバを用意すれば、Web入力できるのにもかかわらず、これまで通りにマークシートに書いたものを機械で読み込み、それを基幹システムにCSVで流す方法を踏襲していました。結果、仕事量は変わらず、省力化もされず、属人化だけが残る状況でした。
舛田氏 さらに、従来の業務のやり方を守るため、帳票や成績証明書、卒業証明書などの出力は、後からサブシステムとして外部に構築。これらサブシステムは当時のアーキテクチャで構築していますから、時間の経過とともにハードウェアやOSなどはレガシー化してしきます。しかし、綿密に業務に合わせて構築したため、業務に支障をきたしかねない改修は簡単にはできない状況。そうなると、ハードウェアのリプレースもOSのバージョンアップも行うことができません。こうした悪循環から抜け出し、システムの一元化とスケーラビリティを確保するため、学務システム全体のリプレースに踏み切りました。
東京富士大学 副事務局長 兼 法人部長 兼 システム管理部長 立石 辰男 氏