ワーキンググループを通じてニーズの高い帳票から作成
――導入後の運用プロセスを教えてください。
中島氏 パナソニックISに数回の研修を行っていただいた後、2021年4月から運用を開始しました。社内に展開するにあたって、ワーキンググループを発足させ、まずはグループ内で使い方を習得することに専念。その後、グループのメンバーを通じて各部門へ啓蒙活動を行い、部門の賛同を得ながらニーズの高い帳票から作成していきました。こうした活動が功を奏し、現在はワーキンググループを介すことなく、それぞれの社員が自主的にMAJOR FLOW ワークフローを活用する状況になっています。なお、MAJOR FLOW ワークフローは在宅でも社内と同じように申請が可能ですから、コロナ禍でも承認業務が滞ることはありませんでした。
一方、コロナ禍で出張が激減したため、導入当初のMAJOR FLOW 経費精算はあまり出番がありませんでした。ただ、新型コロナウイルスが終息しつつある現在は、徐々に出張が増えてきています。今後は大いに活躍すると考えています。
――展開するときに大変だったことはありましたか。
和田氏 まったくありませんでした。当社はソフトウェア開発の会社でエンジニアの集まりですから、電子化にアレルギーを持つ人はおらず、電子化は大歓迎という土壌がありました。また、ワーキンググループの活動を通じて社内の賛同を得る形で推進しましたから、抵抗感なく社内に普及させることができました。パナソニックISには終始変わらず親切・丁寧なヒアリングとレクチャーをしていただき、大変感謝しています。
株式会社デンソークリエイト 企画部 人材開発部 部長 和田 義彦 氏
――MAJOR FLOW ワークフローでどのような申請書を作成し運用されていますか。
中島氏 最初は企画部の人事系の申請書、購買関係申請書合わせて6種類の申請書を作成し、運用を開始しました。その後、2年かけて30種類の帳票を追加し、現在では申請書のほとんどをMAJOR FLOW ワークフローに乗せて運用しています(表)。ただし、申請書が増えてくると必要な申請書が探しにくくなってしまいますから、利用頻度が低い申請書はなるべく作成しないようにしていくつもりです。
表:社員に受け入れられ、数多く作られたMAJOR FLOW ワークフローの申請書類一部