時間がかかる単純な繰り返し作業を自動化
――どのような業務をロボット化しようと考えたのでしょうか。
大塚氏 それまでRPAを利用したことがなかったため、まずはロボオペレータの説明会を実施していただき、基本的な使い方やシナリオの組み方などの概要をレクチャーしてもらいました。その後は日本テクノスと一緒にロボット化できるところを協議。コロナ禍で増加した申し込み関連の業務は、RPAによる自動化が難しいと考え、既存業務のところで検討しました。単純作業で時間がかかる業務を洗い出し、2つの業務をRPA化することにしました。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会 情報システム本部 IT運用ユニット IT運用チーム 大塚 正行 氏
――RPA化した2つの業務を教えてください。
<1:各種システムの稼働データを収集し、まとめて日報化>
さまざまなシステムの稼働状況を収集し、それをExcelの日報ファイルにまとめるという業務をロボオペレータでロボット化しました。それまでは、各システムにログインしリソース情報や画像をひとつひとつ集め、Excelの日報ファイルに手入力するという作業を、毎日約1時間かけて行っていました。非常に手間のかかる作業だったため、以前から自動化したいと考えており、RPAには最適な業務でした。
<2:システムアラートを受信しチケットを起票>
日々の運用のなかでシステムを監視する業務があり、月換算で400~500ほどのアラートがメールで通知されてきます。このアラートはひとつひとつ精査し、専用ツールでチケット起票を行いデータとして蓄積していきます。これらはすべて手入力のため、非常に時間がかかっていました。そこで、アラート受信から起票するまでのフローをロボット化し、効率化を図りました。
RPAで自動化を実現した業務