安全性と業務効率を両立する提案を最適解と評価
――パナソニックISは富士市の課題を知り、どのような提案をされたのでしょうか。
冨田 富士市様に限らずですが、自治体は予算が厳しく限られているので、営業の立場としては、予算の範囲内で最も優れたパフォーマンスを発揮するソリューションを提案することを常に考えています。その観点から、大長さんが話された無害化エンジンの日本語対応や、メール無害化/ファイル無害化/ファイル交換システムの使いやすさ・業務効率といった課題を解決し、ユーザーのストレスを最大限下げられるソリューションを選定しました。
核となる無害化エンジンにはOPSWATを選び、またシステムのインターフェースを統一することでログ調査を行いやすくするなど、運用管理上のメリットを高めたこともポイントです。
杉本 OPSWATの無害化エンジンは、当社が提案した時点で100以上、現在は160を超えるファイル形式に対応しています。もちろん単に対応形式が多いだけでなく、無害化処理にあたっては高性能無害化エンジンで正常に無害化してファイルを取り込むことができ、日本語もきちんと処理することから、最適だと判断しました。
また、多様な形式のファイルを無害化して取り込めるようになるので、非対応ファイルをサンドボックスで処理することがなくなり、ユーザーのストレスも減らせると考え、ファイルの安全な受け渡しと業務効率化を両立するこの構成を提案しました。
パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社 インフラソリューション本部 IDCサービス事業部 インフラソリューション部 第1インフラソリューションチーム 杉本 太郎
――無害化ソリューションのリプレイスにあたり、パナソニックISが提案するソリューションを選定した理由をお聞かせください。
加藤氏 提案を聞いて調べたところ、OPSWATの無害化エンジンは2バイト文字に対応し文字化けの不安がないこと、そして幅広いファイル形式の無害化に対応することがわかりました。
さらにはメール無害化/ファイル無害化/ファイル交換システムのインターフェース部分もWindowsの統合認証に対応しており、要はWindowsにログインするだけでシステムへのシングルサインオン(SSO)が実現するので、ID・パスワードを入力する手間がなくなるユーザビリティのメリットも高く評価しました。
無害化エンジンはさまざまな製品がリリースされていますが、OPSWATは対応ファイル数が充実しているだけでなく、内部でどういった処理が行われるかが見え、かつ無害化の実効性も高いので、安心を感じた記憶があります。
静岡県富士市 デジタル推進室 情報システム課 主幹 加藤 小太郎 氏
大長氏 そのOPSWATを採用し、ユーザーにとって便利なシステムを適正な価格で提案していただけたのが、決め手となりました。もちろん実際の選定は他社からの提案も伺い、比較検討したうえで行いましたが、他社提案の無害化エンジンと比べてもOPSWATは優れており、選定委員も今回の調達に最適だと判断しました。