オンプレミスは運用、保守・メンテナンスの負荷が大きい
――この既存の監視カメラシステムには、どんな課題があったのでしょうか。
木村氏 運用および保守・メンテナンスにかかる負荷が課題でした。監視カメラの映像はレコーダーに録画する仕組みのため、5年に一度のリプレースは行っていましたが、やはり機械ですから予期せぬ故障は防げません。故障にすぐ気づけるわけでもありませんから「気づいたら映っていなかった」という事態も起こりえますし、故障に気づいたときは、我々が現地で確認作業を行うフローとなるため、現地に向かう時間や労力が必要になります。このように、監視カメラシステムの運用、保守・メンテナンスは負荷が大きく、既存の監視カメラシステムに置き換わるソリューションを模索していました。
興陽電機株式会社 取締役 政策本部長 木村 幸二 氏
――Cameleo導入の経緯を教えてください。
宮﨑氏 ある拠点のレコーダーが故障しリプレースを迫られていたとき、いつも通りに入れ替えるかどうかの話になりました。とはいえ、入れ替えるだけでは負荷は軽減できません。そこで、監視カメラシステムの販売実績がある社内のSE部隊に相談。提案されたのが、監視カメラをクラウドで管理するソリューションです。監視カメラの映像をクラウドに保管できれば、レコーダーは不要。さらに現場に行かなくても映像を参照できるなど、クラウドの高い利便性をフィードバックしてくれました。これが、パナソニック コネクト株式会社製「Cameleo」導入のきっかけとなりました。