カンファレンスの同時通訳にAIリアルタイム翻訳を導入
Wordlyに置き換えることで同時通訳に要していた労力・コストを大幅削減!

様々な分野の展示会を主催・企画・運営しているRX Japan株式会社。現在は地方開催の展示会も推進し、地域経済の活性化に貢献するビジネスモデルを展開しています。これまで同社は、展示会でのカンファレンスの際、同時通訳を通訳者に依頼していましたが、労力やコストなどに課題を抱えていました。今回、課題を解決するためパナソニック インフォメーションシステムズ(以下、パナソニックIS)を通じてWordlyを導入。その効果や活用状況などについて伺いました。
導入のポイント
展示会のカンファレンスに必要な同時通訳にWordlyを導入して労力とコストを削減
社内の事業部から多数の問い合わせがあり、多くの展示会でWordlyが導入される見込み
担当者向けの説明会開催など、Wordlyの導入に関してはきめ細やかに徹底サポート
課題
  • 通訳者を雇う場合は常に大きなコストがかかる
  • 国際色豊かな展示会では言語別に通訳者の手配が必要
  • 通訳者ブースの設営や聴講者のサポートなど非効率的な作業負担が発生
解決
  • 展示会ごと従量課金制のWordlyは圧倒的に低コスト
  • Wordlyは60以上の翻訳言語を用意。専門の通訳者は不要
  • スマートフォンだけで同時通訳できる簡単セッティング

カンファレンスの同時通訳でWordlyを利用したい

――今回、Wordlyをどのような業務で活用したいと考えたのでしょうか。

粟野氏 展示会の期間中に開催するカンファレンスでWordlyを利用したいと考えました。カンファレンスとは、展示会の企画趣旨や内容に合わせて業界のキーパーソンなどをスピーカーとして招き、来場された聴講者に向けて講演していただくイベントです。聴講者に最新情報を提供し、学びを深めていただく場として企画・運営しているわけですが、スピーカーである講演者が海外の方の場合、あるいは外国人の聴講者が多い場合は、同時通訳が必要になります。今回、この同時通訳のところにWordlyを導入しました。
RX Japan株式会社 第一事業本部 シニアエキスパート(カンファレンス担当) 粟野 詠子 氏

通訳者を雇う場合は労力と時間、コストを要する

――カンファレンスの同時通訳には課題があったということでしょうか。

小堀氏 クオリティの高いカンファレンスを提供するため、労力と時間、コストがかかっていました。まず、通訳者のクオリティを担保しなければなりません。例えば、ITの展示会ならITの専門用語を理解し、聴講者に正しく伝えられる通訳者が必要になります。当然、そういった通訳者は人気が高いため、スケジュール調整での苦労があります。また、業界にもよりますが、海外からの聴講者が多い展示会もあります。その場合、日本人の講演者であっても通訳が必要です。ある展示会では英語、中国語、韓国語、台湾語それぞれの通訳者を用意したこともありました。

クオリティを担保するにはカンファレンス当日、講演者と通訳者とのショートブリーフィングも必要になります。通訳の精度を高めるためとはいえ、当日の忙しい運営スケジュールのなかにショートブリーフィングを組み込むことは、我々も講演者も負担は少なくありません。
通訳専用ブースを設営する労力の問題もありました。防音が施された通訳者専用のブースを設営し、講演者の映像を映し出すモニターなどを設置しなければなりません。さらに、同時通訳の音声を聴講者に届けるため、聴講者がカンファレンス会場に来場・退場する際に、赤外線の同時通訳レシーバーの配布・回収作業も必要になります。

そして、これらには大きなコストがかかります。同時通訳は必要不可欠なインフラという認識があったため、仕方がないと思っていましたが、可能ならコスト削減したいと考えていました

――AI翻訳システムに行き着いた経緯をお聞かせください。

粟野氏 限られたリソースのなかで展示会の本数が増え続けていため、同時通訳についてはクオリティを担保しつつ、効率化を図る必要があると考えていました。そこで、注目していたのがAI翻訳システムです。2018~2019年頃からチェックしていましたが、当時は精度や仕組みなどが当社の求めるものとは異なっていたため、静観していました。そうしたなか、ようやく近年になってAI翻訳システムのクオリティが向上していると感じ、2023年夏から本格的に検討するようになりました。

RX Japan株式会社 会場運営本部 エキスパート 小堀 瞭 氏

Wordlyはカンファレンスを想定した製品

――AI翻訳システムの比較・検討はされたのでしょうか。また、Wordlyを選定した理由もお聞かせください。

粟野氏 Web検索や問い合わせなどを通じて3製品をピックアップしました。さまざまな角度から比較・検討をさせていただき、以下の理由でWordlyを選定しました。

<カンファレンス向けの仕様>
少人数会議がメインの製品の場合、講演者側の音声を認識するURLしか発行されません。この場合、聴講者が間違ってURLのボタンを押してしまうと、聴講者の声も認識してしまいます。しかし、カンファレンス向けを想定しているWordlyは、講演者側のURLと聴講者側のURLを別々に発行し、話す側と聞く側をしっかり区分。しかも、QRコードを読み込むだけでURLにアクセスできるため、我々も聴講者も簡単にセッティングできます。

<翻訳のクオリティ>
製品によっては講演者が話す言葉の区切りを判別できず、正確に翻訳できないことがありました。その点、Wordlyは文章の区切りをしっかり認識できるため、ほとんどの場面で自然な翻訳が可能。カンファレンスで実用的に利用できると思いました。

<コンテンツのダウンロードを制御できる>
カンファレンスの内容は、講演者の大事な著作物だと考えています。そのコンテンツを守る意味で、講演者が話した内容を聴講者が自由にダウンロードできる仕組みは歓迎できません。Wordlyはコンテンツのダウンロード可否を我々で設定できますから安心です。

<大幅なコスト削減>
Wordlyのコストは、時間による従量課金を展示会ごと設定していく形。非常に分かりやすいだけでなく、通訳者を雇うよりも大幅なコスト削減が見込めます。
さらに、リソースにかかるコストも大幅に削減可能。通訳者所属会社との交渉、見積りや発注などの事務手続き、現場での設営業務など、通訳者を入れて行う場合は、人的リソースが必要なりますが、それらが不要になります。さらに、同時通訳レシーバーの配布・回収作業を行うスタッフも要りません。

<パナソニックISのサポート>
導入前の問い合わせ時点から、パナソニックISの手厚いサポートを感じていました。素早いレスポンスはもちろん、担当者向けの説明会開催、さらに、アカウントの要望などについても親身に対応していただきました。サポートに関してまったく不安がなかったため、Wordly導入を決断することができました。

講演者・聴講者から高い評価を獲得

――AI翻訳システムの比較・検討はされたのでしょうか。また、Wordlyを選定した理由もお聞かせください。

小堀氏 実際にWordlyを利用し始めたのは2024年7月の展示会からです。今後は半導体やエネルギー、製造系の大きな展示会でも利用する予定となっています。Wordlyについての具体的な効果は以下の通りです。

<聴講者からのクレームがない>
聴講者からアンケートを取りましたが、Wordlyに関するクレームはありませんでした。った以上に翻訳精度が高く、実用的であることが分かって安心しました。

<英語以外の言語の精度の高い翻訳が可能>
英語とイタリア語を話せる講演者のカンファレンスのとき、どちらの言語で話してもらうか思案しましたが、Wordlyの翻訳は、英語・イタリア語とも問題がありませんでした。そこで、カンファレンスの最中にイタリア語のビデオが入ることから、今回はイタリア語での講演を依頼。無事、カンファレンスを成功させることができました。

<聴講者が言語を選択できる>
Wordlyには60以上の翻訳言語が用意されており、聴講者はその場で母国語の言語を選択することが可能。プルダウンで簡単に選べる仕様には、高いユーザビリティを感じます。もちろん、専門の通訳者を用意する必要がないことも非常に助かっています。

<運営の負担を削減>
通訳者を入れる場合に発生する事前準備や設営が不要になったため、リソースの削減はもちろん、単純に
カンファレンスの運営が楽になりました

―――WordlyおよびパナソニックISに対する今後の期待をお聞かせください。

野氏 Wordlyにはカンファレンスで便利に使えそうな機能があります。例えば、業界特有の言葉をインプットして翻訳精度を高めることができるカスタムライブラリは、ITや医療といった専門用語が多い展示会に有効ではないかと考えています。翻訳結果をディスプレイに投影するWordly Displayにも期待しています。実は現在の課題として、聴講者はスマートフォンに表示される翻訳結果を目で追ってしまうため、講演者に目が向かないことが挙がっていました。しかし、講演者付近に設置したディスプレイに翻訳結果を投影できるWordly Displayを活用すれば、講演者に目を向けさせることができるのではないかと思っています。

現在は社内関係者から数多くの問い合わせが来ている状況です。今後は我々が担当する展示会以外でも、数多く利用させていただくと思います。こうした状況ですから、パナソニックISのサポートは今後も欠かせません。引き続き手厚いサポートを期待しています。

パナソニックISに相談してみる

当社担当からひとこと

山下 裕生
Wordlyの導入に際し、RX Japan様には多大なご協力を頂き心より感謝申し上げます。Wordlyの高い翻訳精度・操作性をいかして、RX Japan様のカンファレンス事業に貢献できていることも大変うれしく思います。今後ともRX Japan様に寄り添ったサポートを心掛け、更なる成功をともに目指してまいります。
取材︓2024年9月4日 
※当サイトに記載された社名および商品名などは、それぞれ各社の商標または登録商標です。
※Wordlyの販売における国内総代理店は三井情報株式会社となります。
URL:https://www.mki.co.jp/solution/wordly.html
※当サイトの記載内容は取材日時のものです。内容および対象商品については、予告なく変更する場合があります。
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