バックアップ環境の構成と運用方法を継承し、
パフォーマンスを担保できる仕組みを
パナソニックISがRubrikで再現

コニカミノルタは、2018年にバックアップツールの一本化とバックアップ処理の短縮を目指し、パナソニックISの支援のもとにバックアップソリューションを導入。同社は満足していましたが、メーカーのサービス終了により、再度リプレースが必要な状況になりました。そのリプレースにおいて、パナソニックISは新たなバックアップソリューションRubrikを提案。RubrikによるパナソニックISの支援の様子をお伝えしていきます。
導入のポイント
満足していたバックアップ環境をやむを得ずリプレース。Rubrikがリプレース前の環境を再現
松竹梅の3つの提案からパフォーマンスとコストの最適構成を採用
提案からプロジェクト時、稼働後のサポートまでユーザーに寄り添うパナソニックISの支援
課題
  • 既存ソリューションのサービス終了。リプレースが必要に

  • バックアップ構成と運用方法を継承。パフォーマンスの担保

  • 運用コストやランニングコストなどコストを抑えたい

解決
  • 新たなバックアップソリューション・Rubrik導入で継承

  • 以前と同等のバックアップの仕組み。高いパフォーマンス

  • Rubrikの仕組みやパナソニックISの提案。低コストで運用

既存ソリューションのサービス終了によって新たなバックアップソリューションが必要に

――Rubrikを導入することになった背景をお聞かせください。

尾形氏 
2018年、パナソニックISに支援していただいたバックアップソリューションがサービス終了となり、再度リプレースが必要になったことが背景となります。

2018年当時のお話をさせていただきます。当時は基幹システムのバックアップ運用に「複数のバックアップツールを組み合わせているため、業務が煩雑になる」「翌日になってもバックアップ処理が終わらない」などの課題を抱えていました。そこで、基幹システム用データセンターの移設を機にバックアップ基盤の全面刷新を決定。その際、パナソニックISにご提案いただいたバックアップソリューションを導入し、バックアップの仕組みを一本化しました。これによってバックアップの運用がシンプルになり、かつバックアップ処理時間は2分の1以下に短縮。業務を効率化することができ、非常に満足していました。

ところが、冒頭でお話させていただいた通り、メーカーのサービス終了とともに更新が難しい状況となってしまいました。そこで今回、新たなバックアップソリューションとしてRubrikを導入させていただきました。
コニカミノルタ情報システム株式会社 ITサービス本部 基盤技術部 尾形 茉耶 氏

これまでのバックアップ環境のパフォーマンスを担保できることが要件

――新たなバックアップソリューションに対する要件をお聞かせください。

尾形氏 これまでのバックアップ環境の構成と運用方法を継承し、パフォーマンスを担保できることを要件としました。具体的には「複数の基幹システムをひとつのバックアップソリューションで対応できる仕組み」「災害復旧対策のディザスタリカバリを意識したオンプレミスとクラウドのハイブリッド構成」の2点です。

今野氏 これらを要件に据えた理由は、これまでのバックアップソリューションに満足していたことに加え、リストアのフローを変えたくないことも挙げられます。重要な基幹システムのバックアップですから、リストアのフローを変えるとなると、関わる部門や人が増えてしまい、プロジェクト規模を一段階上のレベルに上げざるを得ない可能性がありました。時間やコストを考慮すると、それは避けたいと考えた次第です。
コニカミノルタ株式会社 IT企画部 グローバルITインフラグループ グループリーダー(部長) 今野 史子 氏

現行のバックアップ環境を継承し、安価に運用できるRubrik

――バックアップソリューションの比較・検討はされましたか。

今野氏
 2023年4月、当社の要件をもとに複数のベンダーから提案をいただきました。最終的にはRubrikを含む2製品に絞って比較・検討を実施。評価表を作成し、機能やコストなどのさまざまな軸から独自の評価をさせていただきました。その結果を踏まえ、選定したのがRubrikです。選定理由は以下の通りです。

なお、Rubrikはランサムウェア対策の機能が大きなトピックと伺っていましたが、当社では別のソリューションでセキュリティ対策を行っていたため、そこはスコープの対象外でした。とはいえ、ランサムウェア対策の機能が装備されていることは、歓迎すべきスペックだと考えます。

<現行のバックアップ環境を置き換えられる>
今野氏 実はRubrikと比較・検討した製品は、別の部門で利用しており、社内的には高い評価がありました。それだけに比較・検討は悩みましたが、今回のリプレース要件を満たそうとすると、その製品は追加作業やライセンスなどの費用が別途発生するとのこと。そういう意味では、現行のバックアップの仕組みをそのまま置き換えられるRubrikを高く評価させていただきました。

<今後5年間のランニングコストが安価>
尾形氏 リプレース後の5年間を想定し、バージョンアップを含めたランニングコストを比較しました。その結果、安価だったのがRubrikでした。

<仕組みを理解しているパナソニックISからの提案>
尾形氏 今回はフラットな目線で各ベンダーを比較・検討しましたが、前回のリプレースを担当しているパナソニックISは、当社のバックアップ状況をよく理解されていますから、提案に説得力がありました。とくに構成のバランスやコストを考慮した3つの提案「レプリケーション+クラウドリスタート」「S3アーカイブ+クラウドリスタート」「S3アーカイブ」は高く評価することができました。なお、ディザスタリカバリの観点からAmazon S3の活用は必須のため、当社にとって構成のバランスとコストが良い「S3アーカイブ+クラウドリスタート」を選定させていただきました。
▲システム構成図

以前と同様のバックアップ環境および運用・管理を実現

――リプレース後、Rubrikの評価をお願いします。

尾形氏 前述の通り、パナソニックISは当社のバックアップ環境をよくご存知ですから、Rubrikへのリプレース作業はスムーズに進みました。2024年2月には本稼働しています。約1年運用した評価については以下の通りです。

<以前と同様のバックアップ環境&運用・管理を実現>
今野氏 バックアップソリューションが変わっても、以前と同様のバックアップ環境および運用・管理を実現できていることが本当に助かっています。非常に満足しています。

<快適なバックアップ速度>
尾形氏:以前と同様の快適なバックアップ速度が得られています。とくに当社の場合、夜間に行うバッチ処理のバックアップは、他のシステムや会社間でのシステム連携などの処理が夜間時と重なるため、約1時間半で行わなければなりません。そういった制限があるなか、時間内にバックアップを終えることができていますから、速度は優秀だと感じています。

<見やすいダッシュボード画面>
尾形氏:Rubrikになって、ダッシュボードの画面は非常に見やすくなりました。以前のバックアップソリューションも情報量は十分でしたが、必要な情報を得るためには、いくつかの画面を経由する状況が少なからずありました。その点、Rubrikはひとつの画面に必要な情報が網羅されています。例えば、バックアップ合計容量や未完了のバックアップ領域などは、グラフで視覚的に分かりやすく表示されています。このダッシュボード画面を加味すると、運用面での業務高率は以前より向上していると思います。

パナソニックISのユーザーに寄り添う姿勢と対応を高く評価

――パナソニックISへの評価もお願いします。

尾形氏 パナソニックISの対応も非常に満足しています。例えば、プロジェクト途中のRubrikのバージョンアップでは、迅速なスクリプト調整対応が印象に残っています。また、稼働後にもバージョンアップがありましたが、その際はRubrik Japan社と連携しながら、柔軟に対応していただきました。提案からプロジェクト時、稼働後のサポートを含め、パナソニックISのユーザーに寄り添う姿勢と対応は高く評価できると思います。

――今後の展開とパナソニックISへの期待をお聞かせください。

今野氏 ビジネスシーンでは時代の変化に合わせ、自社インフラ環境の見直しが必然の状況になっています。実際、当社も事業ポートフォリオの最適化にともない、オンプレミスの仮想環境からクラウドシフトを含めたシステム改変が進行している最中です。

そうしたシステム改変期でも、基幹システムのバックアップは真っ先に担保しなければなりません。そう考えると、必要になるのは継続的かつ安定して活用できるバックアップソリューションです。とくに当社は「良いものは大事に長く使っていく」企業風土がありますから、ぜひRubrikにはその「良いもののひとつ」になっていただければと願っています。

あわせてパナソニックISには、引き続き手厚い支援を期待しています。また、業効効率化やDXの推進に役立つさまざまなソリューションを展開されていると伺っていますから、当社に合うものがあればぜひご提案ください。今後ともよろしくお願いします。

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当社担当からひとこと

古堅 稿一
2018年の既存ソリューション導入から今回のRubrikソリューション導入まで、長年SEとして担当させていただいております。導入プロジェクト中にバックアップ取得方法の仕様変更が発覚しましたが、お客様のご協力を得て、密にコミュニケーションを取りながら乗り越えることができました。重要な基幹システムのバックアップ環境が安定稼働していることを大変嬉しく思います。今後もお客様に寄り添ったサポートを行い、新たなソリューション提案を続けてまいります。
取材︓2025年2月20日 
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