ASTERIA Warpを導入
GUIによる容易なデータ連携とパフォーマンス向上

東京農業大学様(以下、東農大)では、2010年秋に実施したシステム刷新に際し、統合認証システムにデータ連携ミドルウェア「ASTERIA Warp」を採用。システム構築には、豊富な経験と実績を持つシステムインテグレータとして、パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(以下、パナソニックIS)が選ばれました。
課題
  • ポータルサイト、図書館システム…大学は学生や教職員など“人”に付随する情報システムでいっぱい。
    システム間でデータを共有することで、業務効率を向上させたい

  • 学生・教職員の情報を管理する「統合認証システム」は、教職員の採用や異動、学生の入学や学年進行などの重なる春が稼働のピーク。処理が集中してもパフォーマンスが落ちないシステムを導入したい

解決
  • ユーザーフレンドリーで使い勝手のよいシステムを導入することができた
  • システムのパフォーマンスを大きく向上させることができた

システム間でデータを共有することで、業務効率を向上させたい

世田谷・厚木・オホーツクの3キャンパスを有する東農大。農学を専門に扱う日本で唯一の大学ながら、学生数13,000名、教職員も含めるとIDは15,000にも及ぶ大規模な大学です。その東農大の「統合認証システム」は、単なるID・パスワードにとどまらず“人”に関するデータ、すなわち、職員データと学籍データそれぞれに付随する情報をシステム連携によって共有するシステム。学生/教職員ポータル、Webのシラバス、図書館システムなど、データが共有されているシステムは多岐に渡ります。

パソコンや電子メール、学生一人ひとりに割り当てられたオンラインストレージへのログインにも使われており、統合認証システムは今や、東農大の中枢を担う仕組みなのです。2003年に導入され、今年で稼働してから10年目。「導入したのは、Web系システムが多く立ち上がってきていた頃でした。それぞれのシステムにデータを登録する手間や『データをください』というやり取りの煩雑さを避ける狙いから導入しました」と、コンピュータセンター事務室長補佐の大内貴史氏は当時の導入目的を説明します。

処理が集中してもパフォーマンスが落ちない統合認証システムを導入したい

稼働当初は、別メーカーの連携ソフトを採用していた東農大ですが、2009年の終わり、翌年に予定していたハードウェアのリプレースにあわせ、統合認証システムも全面刷新することに決定。

このとき候補に挙がったのがデータ連携ミドルウェアの「ASTERIA Warp」でした。「ASTERIA Warpについては、統合認証システムの全面刷新を決定する以前からライセンスを保持しており、ノウハウを蓄積するために小規模ながら学内で連携システムを開発した経験があったので、手ごたえを持っていました」と、大内氏はASTERIA Warpの選定理由を語ります。

新システムを構築するシステムインテグレータについては“ASTERIA Warp構築に豊富な実績を持つSIer”という観点から選定を進めた結果「その事例が質・量ともに圧倒的だった」(大内氏)、パナソニックISが選ばれたのです。

ユーザーフレンドリーで使い勝手のよいシステムを導入することができた

今回、東農大は統合認証システムのハード・ソフトを全面的に入れ替える一方、設計理念は従来のシステムを踏襲して構築を行いました。「このことにより、ASTERIA Warpにカスタマイズで追加しなければならない機能が出てきました。パナソニックISにこちらの要望を伝え、いろいろ相談にのってもらったところ、アイデアを絞ってその機能を実現してくれました。また、構築期間は他にもさまざまなリプレースが重なっており、なかなか時間が取れなかったのですが、担当SEはメールなどの通信手段を駆使しつつスケジュールを立て、さらには“レスポンス”というレベルを超えて、こちらのお尻を叩く勢いで(笑)納期どおり仕上げてくれました」と大内氏は、パナソニックISの技術に加え、プロジェクト管理スキルの高さを評価します。

システムのパフォーマンスを大きく向上させることができた

2010年10月、ASTERIA Warpによる新・統合認証システムが稼働。できあがったシステムのパフォーマンスの高さは、大内氏のなかにあった小さな懸念を完全に払拭するものでした。「パナソニックISに事前検証をしっかり行ってもらいましたが、実は、システム変 更によるパフォーマンスの低下を少し心配していたのです。さまざまな用途に使えるASTERIA Warpだけに、逆にパフォーマンスを下げてしまうのではないかと懸念していたのですが、取り越し苦労でした」と、大内氏。

しかも、実際には低下どころか、約1.8~3倍ものパフォーマンス向上につながったのです。さらに、ASTERIA WarpはGUIによる視覚的なプログラミングを実現しているため、システムに特別詳しくない担当者でも開発が容易で、開発工数の削減やメンテナンス効率の向上につながりました。仕様の可読性も高く、管理・運用面でも非常に高い効果が出ているといいます。「システム変更は非常に大きな決断でしたが、やってよかったと思います」と大内氏は、効果の高さを実感している様子でした。

新・統合認証システムの稼働から1年半が経過した現在、東農大ではデータ連携先の増加に取り組んでいます。

「これは、パナソニックISが構築したシステムをベースに、当時の開発で蓄積したノウハウを活かしながら学内で作りこんでいます。学内からの要望もありますので、今後、連携対象はもっと広げていくつもりです。これまで手作業に要していた時間を学生サービスの充実にあてられれば」と大内氏は、今後の展望を語ります。一方、コンピュータセンター全体の今後の課題として「仮想化・クラウド化を見通した対策」を挙げた大内氏。これは、東日本大震災という未曾有の災害を体験し、震災対策の必要性を痛感したためだといいます。

今後は災害対策というこれまでにない側面から、クラウドセンターの活用などを検討する可能性もあるとのことでした。 「今回のASTERIA Warp導入は成功だと思っています。特にパナソニックISに関しては100点満点の満足度でした。職員に対する教育もしっかりしていただきましたし、本当にお世話になったなと思います。統合認証システムを使った作業が最も忙しいのは教職員データの登録や学生データの登録などがある春です。ASTERIA Warpで2回目の春を迎えますが、前回は問題なくクリアしていますので、今回も乗り切りたいですね」(大内氏)

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当社担当からひとこと

中川 雄仁
本プロジェクトは、前システムの特徴的な機能を残しつつ、スムーズに新システムへ移管することが前提でした。 ASTERIAの特徴と当社のノウハウを活かしてこれをクリアし、さらに運用面での改善を進めたことで、お客さまにもご満足いただけるシステムがご提供できたと確信しております。 これからもお客さまのシステム使いこなしを含め、さまざまなご支援をしたいと考えております。
取材︓2012年3月13日 
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