システム間でデータを共有することで、業務効率を向上させたい
世田谷・厚木・オホーツクの3キャンパスを有する東農大。農学を専門に扱う日本で唯一の大学ながら、学生数13,000名、教職員も含めるとIDは15,000にも及ぶ大規模な大学です。その東農大の「統合認証システム」は、単なるID・パスワードにとどまらず“人”に関するデータ、すなわち、職員データと学籍データそれぞれに付随する情報をシステム連携によって共有するシステム。学生/教職員ポータル、Webのシラバス、図書館システムなど、データが共有されているシステムは多岐に渡ります。
パソコンや電子メール、学生一人ひとりに割り当てられたオンラインストレージへのログインにも使われており、統合認証システムは今や、東農大の中枢を担う仕組みなのです。2003年に導入され、今年で稼働してから10年目。「導入したのは、Web系システムが多く立ち上がってきていた頃でした。それぞれのシステムにデータを登録する手間や『データをください』というやり取りの煩雑さを避ける狙いから導入しました」と、コンピュータセンター事務室長補佐の大内貴史氏は当時の導入目的を説明します。