eneview

PDCAの問題解決ループを
回し続ける最適ツール

「現状を把握し、状況を全員が共有した上で、解決策を講じる。
その成果をみんなで確認する。」このサイクルがeneviewのコンセプトである「問題解決ループ ※」です。
計画達成ループのDo(実行)をエネルギーの「見える化」で展開することで、より効果的な対策を立てることができます。

※問題解決ループ:
計画達成PDCA(Plan,Do,Check,Action)のDoを見える化で展開。
遠藤功氏『見える化~強い企業を作る「見える」仕組み』より

eneviewの特長-みんなに見える

節電・省エネへの取り組み状況を「見える化」することで、関係者全員がそれぞれの状況をお互いに共有することが可能。
Web画面やレポート出力など、利用シーンに合わせた共有方法をお選びいただけます。

拠点やフロア別に集計し「見える化」
拠点や建物のフロア別、設備別など、任意のルールによって設けられたグループ単位で電力の使用
量を比較することができます。グループ単位でしきい値を設定できるなど、細かい管理が行えます。
※ 画面は開発中のものです。実際の画面とは異なる場合があります。
 


ユーザーごとにWebブラウザで公開
計測した情報をユーザーごとにWebブラウザ上で公開 ※できます。シンプルに結果のみを照会する標準機能と、
オプションでお客さまごとに仕様や項目をカスタマイズして詳細なレポート機能として追加することもできます。

※ネットワークセキュリティ環境の構築は、別途必要です。

eneviewの特長-現状が見える

さまざまな回路の状況をリアルタイムで把握し、詳細なデータを収集。
目標設定値を越えると空調や照明を自動OFFにするなど、電力使用量のピーク抑制機能も。

高度に精密な状態監視が必要な設備に
 リアルタイム監視 
1分単位でのリアルタイム監視が行えます。刻一刻と変化する状態をグラフ化して変化の推移を視覚的に確認できるほか、計測データをリスト化して一覧で確認することもできます。データセンターなどの高度に精密な状態監視が必要な設備には効果的です。

電力使用量のピーク抑制を支援

 簡易デマンド※1機能 

毎時30分間(0~30分、30~60分)の平均電力を監視。目標設定値を超えそうな場合、注意・警告のアラームをメールで自動通知し、電力使用量のピークカットを支援します。
※1 簡易デマンド:電力会社の定めるデマンド値(需要電力)に対し、参考値としてお使いいただける平均電力

詳細で正確な過去データをバックアップ

 詳細データの収集・保存 

さまざまな視点から収集した詳細な過去データを保存します。詳細な情報を収集することが、より正確な状況把握につながります。もしこの情報があいまいならば、正しい対策を立てられなくなるため、正確な状況を把握することは重要です。
※ 画面は開発中のものです。実際の画面とは異なる場合があります。

eneviewの特長-対策が見える

エネルギー利用の最適化は、さまざまな対策の積み重ねが必要となります。
収集したデータを分析し、対策を関係者全員で考え、実行します。

比較分析を行い、ムダを発見

 グラフ表示・比較 

回路単位、グループ単位で表示して使用状況を分析します。多彩なグラフ機能を駆使して、
過去の日時や種類別の比較を行い、異常やムダを分かりやすく「見える化」します。

改善前と、改善後のエネルギー使用状況を比較することで、改善効果を確認できます。


グループや回路ごとに時間帯別の電力量を把握することで、効果的な対策ポイントが見えてきます。


電流値や温度の1分ごとのデータをグラフ化。細かな変化を発見できます。

eneviewの特長-成果が見える

長期のデータ収集、保管、傾向照会などを通じて、活動の成果をオープンにします。
成果の「見せる化」により、関係者の意識が変わります。

成果を分かりやすくディスプレイ

 見せる化(オプション機能)

エネルギー使用量を大型ディスプレイなどに表示する機能を、オプションで追加可能。成果や経過報告をディスプレイ画面に表示して情報の共有を図ります。「見せる化」を推進することで、関係者のモチベーションを高めるだけでなく、企業の取り組みを広く伝えることにもつながります。
 瞬時電力

 電力量 円グラフ
 電力量 棒グラフ

 積算量
※ 画面は開発中のものです。実際の画面とは異なる場合があります。

節電のヒント

例えばオフィスビルの一日を始業前・就業時・残業時・就業外に区分すると、それぞれの時間帯によってエネルギーの使われ方は違うもの。ムダの発生しやすいポイントもおのずと変わってきます。省エネを始める際にまず大切なことは、現状把握。「いつ」「どこで」「どのくらい」「何の目的で」エネルギーが消費されているかを調べることで、エネルギー消費のクセが見えてきます。
Point1 実態を把握する
電力料の値上げや真夏の節電要請に各社さまざまな努力をされています。エネルギーの消費量の変化は、基本的に人の活動を反映します。エネルギー使用量の実態を知り、人の行動とのアンマッチを見つけ、また行動を改めることで省エネ対策を具体的に進めることができます。
 
Point2 理想の使用量
オフィスや施設内の就業時間・準備時間・業務による人の動きを考え、計測値(図1:青線)を合理的なエネルギー利用の曲線(図1:赤線)と比べます。ギャップ(図1:黄色のエリア)を観察し、不要な待機電力、就業前の不要電力、原因不明のピーク電力、消灯単位などの原因と対策を検討します。
 
Point3 正確な把握で効果的な対策立案
総電力使用量(図2)は図3のように複数の設備の電力使用量を合わせたものです。より細かい単
位で使用電力量を計測することで、詳細かつ適切な省エネ対策の立案や期待削減量の把握を行
うことができます。
Point4 eneviewで省エネのPDCA
eneviewはこのような省エネニーズにお応えし、電力使用量を大局で見たり、フロア別や機器別にカテゴライズしたり、もちろん単体で日内~年間変化を観測したりと、地道な活動である省エネのPDCAをお手伝いする機能が完備されています。
 

具体的には、どのように省エネを進めればよいのでしょうか。15の介護事業所を展開、運営している医療法人 敬英会様(以下、敬英会)は、2010年6月より介護老人保健施設「つるまち」でエネルギー監視をスタートして以来、データに基づく分析と的確な改善による省エネ活動で大きな成果をあげています。ここからは、敬英会、立命館大学、パナソニックISが共同で立ち上げた「省エネ研究会」の分析により明らかになった省エネのポイントを通じて、敬英会における取り組みの勘所をご紹介します。
総電力は人の活動と比較。「不要」をつかめ!

電気料金は、電気の総使用量とピーク電力(デマンド)によって決まる。従って省エネの取り組みとしては、下記2点が重要となる。

 1.総使用量を減らす
 2.ピーク電力を下げて平滑化する

そのために、人の活動に不要な電力を、1日の消費電力の推移から把握し、削減を行った。

不要な時間帯の消灯

[データのポイント]
業務開始前(6時~8時ごろ)に消費電力の増加が見られる。

[アクション]
確認の結果、早出のスタッフが全ての照明を点灯させていた。
業務に必要な箇所のみ順次点灯していくこととし、同じく残業時間帯の照明点灯についても見直しも行った。

[効果]
不要な時間帯の消費電力を抑えることで、総使用量を減らすことができた。

不要な電気使用を削減

[データのポイント]
電力使用量のピークを抽出、使用している照明電力などの電気使用についてさらに詳細な分析を行う。

[アクション]
電気回路単位で使用量の多い順に、スタッフ・利用者の活動上不要な箇所を洗い出し、常時消灯するなどした。

[効果]
ピーク電力の低減により、契約電力を下げることができた。
複数指標を比較すると「環境の変動」が見えてくる!

全体量だけを見ていても、問題点を見つけ出すことができない。問題点を見つけ出すためには、より細かい単位で使用電力量を把握する必要がある。

使用電力量の細分化

[データのポイント]
フロア・エリア別に総使用電力量を細分化した。空調エネルギーはLPガスのため、電力の使用量は変化が少ない。一方、厨房とポンプの電力が大きく変動している。生活活動時間とあわせ、10時~11時ごろに電力使用のピークとなっている。

[アクション]
この時間帯の業務を調べると、厨房の食器洗浄機の稼働と、お風呂の稼働時間が重なっていた。業務スケジュールを見直し、食器洗浄機の稼働時間がピークに重ならないよう調整した。

[効果]
ピーク電力を押し上げている要因を特定し調整できたことで、ピーク電力の低減と平準化ができた。同じように時間単位、あるいは年間単位で電力使用量をさまざまな切り口で把握し、業務時間の変更や設備の改善を行うことで、積み重ねた結果としての総電力使用量の削減が進展した。
新たな気づきが生まれる、踏み切った「1度」の差!

省エネの活動は、「ムダの発見」による使用量の削減だけでなく、新たな「気づき」を生み出すことがある。
利用者視点の適正室温

[データのポイント]
省エネ活動の一環として、 夏場の空調(冷房)設定を1度あげて27度とした。

[アクション]
現場ヒアリングを実施したところ、施設利用者からは、快適性が向上したとの結果が得られた。

[効果]
従来はスタッフがスタッフの感覚に合わせた設定を行っていたことが“気づき”となり、他に同じようなことがないか確認するきっかけとなった。

稼働時間の調整

[データのポイント]
サービス開始前の誰もいない時間帯に室温が下がっていた。

[アクション]
空調が稼働していた。利用時間帯に適正温度になるよう、稼働時間を1時間遅らせた。


[効果]
不要な空調により、空調エネルギーの削減ができた。

急激な温度変化の低減

[データのポイント]
夕方の時間帯に室温が大きく上下動している。

[アクション]
施設利用者が空調を寒いと感じ、窓を開けた調整が行われていた。先の設定温度の変更に加えて、利用者視点でこまめな空調の調整を行った。

[効果]
窓を開けた調整が不要となり、急激な室温の変動がなくなった。
これにより、空調電力の削減も図られたが、 同時に利用者の健康に対する負担も減る“気づき” となった。
周辺環境を考慮した効果的な対策を!

省エネ活動をすることで、エネルギーの使用量が常に削減されていくわけではない。周辺環境も考慮した分析と取り組みが必要となる。

エネルギー使用量の増加原因

[データのポイント]
改善前に比べて順調な改善を見せていた空調エネルギーであるが、3年目が前年に対して増加する結果となった。

[アクション]
外気温を調べて照らし合わせた。結果、前年度に比べて平均で約1度高くなっており、これが原因で空調エネルギーが増加していたと考えられた。

[効果]
増加は外的な要因によるもので、省エネの取り組み自体が緩んでいるわけではないことがわかる。目先の数値のみを追うと無理な省エネ活動となり、ひずみが生まれる。こうした外的な要素にも考慮した活動が必要である。

省エネ効果を予測してから設備を更新!
省エネというと、LEDなどの省エネ機器に取り替えるということが方策として浮かぶ。しかし、本当に投資に見合う省エネが実現できるのかを検討することも大切となる。

設備更新の検討に計測結果を活用

[アクション]
設備の老朽化に伴うリニューアルを行うことになったグリーンガーデン橋本にて、工事の1年前からエネルギー計測・分析を実施し、設備更新の検討を行った。

[効果]
設備更新コストと省エネ効果を比較検討することで、過剰な設備更新を避けることができた。

システム構成

各拠点に設置した計測器のデータをサーバに集約して一元管理

※ C・Dのシステム構成は、Standard版のみ対応。Light版では対応しておりません。

仕様と動作環境

基本情報
 項目  内容  Light
 Standard
 対応機種※1
 
LAN対応ユニット (BT3800,BT3802)
マルチ監視ユニット (BCRN3000)
本体コントローラM (BCRN2500,BCRN2600)
Data Logger Light(AKL1000)
Web Datalogger Unit(AFL1200)
EcoLogiX(UELC1000、UELC2000)

 -

 計測・管理項目 電圧、電流、電力、力率、積算電力量、パルス量
温度、湿度
接点入力(DI)、接点出力(DO)
 最大管理点数  理点数 : 100点以下 かつ 対象機種合計で3台以下 - 
 管理点数 : 10,000点以下 または 対象機種合計で250台以下  -

 

機能一覧
 項目  内容  Light
 Standard
データ収集・保存 定期データ収集
 ・瞬時データの収集・保存(1分、5分、10分間隔で保存)
 ・積算電力量(時積算)の収集・保存
  (1時間間隔で保存。機種により1日間隔も選択可能)
ロケーション表示 ロケーション画像上にグループや計測ポイントのアイコンを配置し、
状態や電力合計値などを表示(最大5階層)
● 
グループ管理 5階層グルーピング機能、グループ単位でフィルタリング
グループ単位のしきい値設定(電力)

ユーザ-管理・認証 4レベルのユーザ-権限設定
(システム管理者、管理者、担当者、閲覧権限者)
グループ単位でのユーザー認証、閲覧制限
簡易デマンドモニタ
(電力ピークモニタ)
30分単位の平均電力の推移をグラフ表示(回路、グループ単位)
目標達成予測と異常通知
計算式編集機能 1時間単位の電力量・パルス量を指定した
回路、グループ、定数との間で四則演算
(原単位表示などへの置き換えが可能)
モニタ アラーム監視
 異常発生時(しきい値異常、リンクダウンなど)、
 アラームを表示
 過去アラーム履歴の表示とダウンロード
モニタリング
 現在の計測値や状態を表示(1分~10分間隔)
ライブグラフ
 現在の計測値(電流、温度)を自動でグラフ化(1分間隔)
異常通報  異常発生時、指定アドレスにメール送信
(ユーザー単位でアドレス設定)
異常発生時、接点出力(I/O)登録が可能
ログ出力 積算電力量やトレンドデータを
グループ・期間等を指定してダウンロード(CSV形式)
グラフ化 積算電力量やトレンドデータのグラフ化
(計測ポイント、グループ、期間などで比較)
レポート作成 グループ毎に日次報告書/月次報告書を作成(PDF形式)
 ・積算電力量グラフと集計
  (CO2排出量換算、原油換算、概算料金換算)
 ・瞬時データの集計(最高値、最小値、平均値)
 ・PUE(Power Usage Effectiveness : 電力使用効率)
  (サーバルーム等におけるエネルギー効率を測る指標)
- 
見せる化機能  節電や省エネの見せる化画面の編集と表示  -
オプション

 

推奨動作環境※2
  環境監視サーバ
 OS Windows Server 2019、Windows Server 2022 ※64bit OS のみ
マシンスペック目安  CPU Intel Corei3 2 コア 3.60GHz 相当以上
メモリ  8GB以上
HDD 300GB以上の空き容量
(1年間 10,000点のログ保存)
   Webクライアント
OS   Windows 10、 Windows 11
 対応ブラウザ Microsoft Edge、Google Chrome
 画面解像度 1280×1024、1366×768ピクセル

 

※1:対象コントローラは、パナソニック株式会社の製品です。詳細については、機器のカタログをご覧ください。

※2:管理用サーバは、本ソフト専用機としてご準備ください。他のソフトが同時に起動している場合での動作保証はしていません。
   推奨動作環境すべてのサーバ、パソコンについて動作保証するものではありません。


eneview RMS

eneviewのM2M※1ネットワーク基盤を利用し、さまざまな設備機器の監視、稼働情報収集、制御などを行う仕組みです。設備機器をITネットワークにつなぐことで、設備機器のパフォーマンスを最大限に引き出し、また設備機器に新たな付加価値を創出するお手伝いをいたします。

業務用エコキュート 遠隔監視・制御システム

業務用エコキュート※2を遠隔監視・制御するシステム。「eneview」を実現する基盤技術であるM2M技術を応用し、幅広い設備に向けた遠隔監視・制御システムです。設備間をITで連携し、計測データから新たな価値を生み出します。
※1 M2M (Machine to Machine または Machine to Management)ネットワークにつながれた機器同士が、互いに情報を交換し合うことで、人手を介さずに情報収集や管理・制御を実現する技術。
※2「エコキュート」の名称は、電力会社・給湯機メーカーによる自然冷媒(CO2)ヒートポンプ式電気給湯機を総称する愛称。

電気自動車用充電スタンド運用支援システム

電気自動車の普及にITが貢献できるシステムとして、電気自動車用充電スタンド運用支援を推進しています。屋外、多拠点、遠隔地の電気自動車用充電スタンドを当社のデータセンターで監視。異常発生時の通知や充電スタンド利用料請求、充電スタンド利用者への販促メール送信機能など、充電スタンドの運営をサポートします。

蓄電池遠隔監視システム

災害に負けない仕組みをITで支えるために、蓄電池遠隔監視システムをご提供しています。リチウムイオン蓄電システムの稼働データをネットワーク経由で常時収集し、万が一機器の発熱や不具合があった場合には警報メールを自動配信。必要に応じて、提携会社がスピーディに修理対応します。

可視光通信システム(実証実験中)

LED照明とITを使った新しい通信の取り組みとして、可視光通信システムを実証実験中です。 スマートフォンでLED照明の光から情報を受けると、施設案内を表示したり、音声による屋内ナビゲーションを提供するなど、幅広い用途での実用化が期待されています。

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