SUPER HIVISION 185インチ 8Kモニター
施設内には、スーパーコンピュータの計算結果や数値データ(CAD、医療、衛星、計測等)を組み合わせて、人間が見てわかりやすいように、さまざまな観点から数値データを表示するための可視化機器が設置されています。
壁一面を占める185インチのSUPER HIGHVISION 8Kディスプレイと150インチの立体視対応スクリーンモニター。8Kディスプレイは大規模メモリを搭載したスーパーコンピュータに直結し、対話形式で大規模データを可視化できます。おそらくこのような可視化環境は世界でもここだけではないでしょうか。その並びにはカメラを搭載したヘッドマウントディスプレイシステム、さらに部屋の一角にはプラネタリウムを感じさせるドーム型ディスプレイシステムと、現実離れした世界のように感じます。
しかし、スーパーコンピュータは、実は意外にも私たちの日常と深く結びついているそうです。NHKの「クローズアップ現代」でも紹介されたように、赤ちゃんが毎日使う紙おむつから最先端のジェット旅客機まで、スーパーコンピュータは今やものづくりに欠かせない存在なのです。さまざまな分野におけるイノベーション創出が期待され、「スーパーコンピュータは、私たちの生活をより豊かなものにしてくれます」と高橋氏は語ります。
その運用を陰で支えるのが、eneviewエネルギーモニタリングシステム。Phase1システムへの導入後も「特に問題が起きることもなく安定運用ができています」ということでした。
情報基盤センターの複数階にわたるサーバルームに設置されている「多回路エネルギーモニタ」ユニットで計測されたスーパーコンピュータや空調機器のエネルギーデータは、LANを通してeneviewエネルギーモニタリングシステムに集約、「見える化」を実現しています。また、旧システムの蓄積したノウハウや環境監視データは、Phase1システムのマシンレイアウトや空調方式の検討にも役立ちました。これらさまざまな面で、「節電効果が得られた」と実感されています。 今回導入したeneview(Version2)では、新たにグループ集計や差分集計ができるようになり、「この演算機能により手作業がなくなり、電力量の計算が非常に楽になった」と高橋氏。またeneviewの帳票機能を活用し、月報も楽に作成できるようになりました。
温度・湿度リアルタイム計測モニター表示画面