データセンターを利用するお客さまにも好評。さらなる進化への第一歩を踏み出す
「データセンター事業者としては、使用電力の管理はお客さまごとやエリアごとなど多面的な管理が必要ですが、計測機器の導入からレポート生成・出力といった運用システムの構築までを1社で対応してもらえる製品・ソリューションはあまりなかったのです。パナソニックISには、多面的管理に必要なカスタマイズも柔軟に対応してもらえました」と、データセンターの運用を担当するIT基盤サービス事業部アウトソーシング統括部の篠田公宏氏は語ります。データセンターを利用するお客さまに高水準のサービスを提供するため、計測したデータを自動的にレポートにまとめて出力する機能などを付加。さらに、設置にあたっては、パナソニックISの経験やノウハウが活きたといいます。「多回路エネルギーモニタの設置場所は、分電盤内の空きスペースをうまく有効活用し設置してもらいました。」(篠田氏)、「施工上の工夫をいろいろ凝らしてもらいましたね」(程嶋氏)とのこと。
データ計測は2009年7月にスタート。「お客さまへのレポート提供はすでに開始しており、好評をいただいています」と篠田氏。現在は電流値の計測・闘値監視ならびに実績レポートの提供までですが、今後は多面的な管理・監視を行っていきたいとのこと。また、程嶋氏からは次のようなコメントが。「電力量の管理は実測値がベースですが、設備設計時はカタログ値(定格消費電力値)を元にこれまでの運用実績から需要率を加味して、サインジングしているのが現状です。そこで、今後は環境監視システムで蓄積したデータを元に実測値を細分化して管理できるため、定格値と実測値の相関関係を検証・精査することでより最適な設備実装ができると思います。
その結果、諸設備の稼働もより効率よく環境に優しいデータセンターへ進化していくのではないかと思います。」