ITコラム

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Salesforceのデータ連携方法とは?連携にあたって考えたいポイントも解説


目次[非表示]

  1. 1.Salesforceとデータ連携する方法
    1. 1.1.連携方法1. Data Loaderを活用する
    2. 1.2.連携方法2. 外部からSalesforceに紐づいているWeb APIを呼び出す
    3. 1.3.連携方法3. データ連携ツール(EAI)を活用する
  2. 2.Salesforceとデータ連携するにあたって考えたいポイント
    1. 2.1.連携したいデータ種別により、連携方法を考える
    2. 2.2.連携対象や連携のタイミングから使用するAPIを考える
    3. 2.3.データ件数・実行頻度を考える
  3. 3.Salesforceのデータ連携まとめ

顧客情報や営業案件情報を一元管理できるSalesforce(セールスフォース)は、基幹システムや周辺システムと連携することで真の効果を発揮します。


しかし、外部システムとのデータ連携を行おうにも、「どのように実施すべきかわからない」「スムーズに連携できるか不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。


Salesforceのシステム連携には3つの手段があります。それぞれの特徴や活用方法を理解すれば、自社に合った適切な連携手段を選び分け、よりスムーズなデータ連携が可能です。なかには、プログラミングの知識や技術がなくても活用できる手段もあるため、社内にエンジニアがいない企業でも安心です。


本記事では、Salesforceと外部システムを連携する方法や、事前に検討すべきポイントについて解説します。



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Salesforceとデータ連携する方法


Salesforceと外部システムを連携するには、次の3つの選択肢があります。


連携方法

メリット
デメリット
Data Loader
ツール利用コストがかからない

ほかの方法に比べて機能性が劣る

Web APIの呼び出し
自社要件に柔軟に対応できる
高度な知識や技術が必要なほか、コーディングによる開発者の属人化が発生しやすい

データ連携ツール(EAIツール)

データ連携にかかわる豊富な機能を搭載している

イニシャルコストやランニングコストが発生する


連携方法1. Data Loaderを活用する

Data Loader(データローダ)とは、Salesforceが提供しているデータの読み込みや書き出しを行うためのツールです。CSVファイルの入出力や既存データの更新などの機能が搭載されています。


Data Loaderのメリットは、インストールするだけで、外部データを一括で取り込める点です。スクラッチ開発で独自のシステムを構築する必要がなく、開発コストを抑えられる利点があります。ただし、Web APIの開発やデータ連携ツールを活用する場合に比べ、機能性が見劣りする点には注意が必要です。


たとえばData Loaderでは、Salesforceへの入力時にデータをCSVファイルに変換する必要があるほか、単体ではエラー発生時の処理を組み込めないといった側面があります。毎日データの処理を行うような環境下では、柔軟に機能性を拡張できるWeb APIや、豊富な機能が搭載されているデータ連携ツールを活用する方法が向いているでしょう。


連携方法2. 外部からSalesforceに紐づいているWeb APIを呼び出す

そもそもAPIとは、複数のシステム同士が情報をやり取りするためのインターフェースのことを指します。そのインターフェースをインターネット上で利用できるようにしたものが、Web APIです。


SalesforceのWebAPIを呼び出すためには、Salesforceが公開している開発者ガイド(※)をもとに、どのようにWebAPIを呼び出すのかを確認し、コーディングを行います。そのため、ある程度プログラミングの知識がある方であれば、自社要件に合わせて柔軟に機能を拡張することができるのがメリットです。

※開発者ガイド:REST API の概要 | REST API 開発者ガイド | Salesforce Developers  
        (Salesforce社のWebサイトが開きます)

 

一方、開発に際してプログラミングやコーディングなどの高度な知識が求められるため、エンジニアの採用や教育にコストが発生します。たとえば、コーディングを行なった担当者が退職し、「開発コードの意図や詳細がわからない」など、開発現場で属人化が起こりやすいのもデメリットのひとつだといえるでしょう。


連携方法3. データ連携ツール(EAI)を活用する

最後は、EAIをはじめとするデータ連携ツールを活用する方法です。


EAIとは、社内にある複数のシステム同士をデータ連携するためのツールで、データの変換や出力先の振り分けなどをマウス操作のみで実行できる特徴があります。アダプターと呼ばれる各システムとの接続機能を実装するだけで、スムーズなデータ連携を実現できるため、プログラミングやコーディングの知識がいりません。


また、基幹システムやRDB(リレーショナルデータベース)に格納されている顧客情報をSalesforceに統合するなど、大容量のデータ処理が必要な場合にも効果を発揮します


ただし、ツールの導入コストや月額利用料や保守費用などが発生する点には注意が必要です。あらかじめ複数の製品の相見積もりを行い、必要な予算を検討しておくと良いでしょう。

EAIとは?仕組みや導入に向けて確認したいポイントを解説 >>


Salesforceとデータ連携するにあたって考えたいポイント


Salesforceと外部システムを連携する際は、Salesforceの仕様を十分に確認しましょう。その仕様によっては、データ連携を行ううえでの条件や制約が生じる可能性があるからです。特に、次の3つの要素に関しては重点的に検討を行う必要があります。


  • 連携したいデータ種別により、連携方法を考える
  • 連携対象や連携のタイミングから使用するAPIを考える
  • データ量・実行頻度を考える


連携したいデータ種別により、連携方法を考える

まずは、連携するシステムの種類や対象となるデータ、データ変換の必要があるプロトコルの項目などの連携対象を明確にします。そのうえで連携対象となるシステム数や項目数、データの変換数などが多い場合は、データ連携ツールの活用も視野に入れると良いでしょう。


データ連携ツールには、幅広いプロトコルに対応したデータ変換やリアルタイム処理など、膨大な量のデータ連携に必要な機能が搭載されています。よりスムーズなシステム構築を実現したい場合に役立つでしょう。


連携対象や連携のタイミングから使用するAPIを考える

次に、データ連携を行うタイミングを検討しましょう。たとえば、バッチ処理とリアルタイム処理のどちらでデータ処理を行う必要があるのか、その実行には同期と非同期のどちらが適切かといった点を考えます。


また、バッチ処理の場合は、日次ベースや週次ベースなどの実行するタイミングの検討も必要です。このような連携タイミングを検討すると、SalesforceのAPI機能を選びやすくなります


Salesforceは、「SOAP API・REST API・Bulk API」をはじめ、外部システムと連携するためのAPI機能を標準搭載しています。各種類によってデータの処理方法が異なるため、事前に連携タイミングを明確にすることが大切です。


Salesforceに搭載されているAPI機能の種類については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

Salesforce APIとは?主なAPIの特徴や選び方を解説 >>

データ件数・実行頻度を考える

最後に、システムごとに実行すべきデータ件数や頻度を検討します。入出力1回あたりの処理量や、1日のなかで交換されるデータ件数を試算しましょう。特に、SalesforceのWebAPIを使う場合は、データ量や実行頻度が重要な要素となります。


複数のユーザーでリソースを共有するマルチテナント環境が採用されており、一部ユーザーの大幅なリソース使用を避けるために制限を設けています。これを「ガバナ制限」といいます。


たとえば、発行されるSOQLクエリは合計100個まで、SOQLクエリによって取得されるレコードは最大50,000個までといった形です(同期処理の場合)。そのため、自社システムのデータ量・実行頻度がガバナ制限を超過しないか、事前に確認することが大切です。




▼データ連携がもっとわかる!お役立ち資料はこちら



Salesforceのデータ連携まとめ

Salesforceと外部システムを連携するには、「Data Loader・Web APIの開発・データ連携ツール(EAIツール)」の3つの手段が活用できます。特に、大容量のデータを連携したい場合や、社内にエンジニアがいないようなケースでは、ノーコードで幅広い連携機能を使えるEAIツールがおすすめです。


当社パナソニック インフォメーションシステムズは、EAIツール「ASTERIA Warp」の導入支援サービスを提供しています。ASTERIA Warpは、100種類以上のアダプターを搭載しており、幅広いシステムと連携できるのが特徴です


そのなかには「Salesforceアダプター」が含まれているため、たとえば「基幹システムや周辺システムとSalesforceを連携したい」といったニーズを叶えられます。基幹システムに蓄積した大量のマスターデータを一括更新できるほか、エラーが起きても自動的に再処理が行われるので安心です。


こちらから無料で資料をダウンロードできます。また、サービスに関する不安や疑問があれば、気軽にお問い合わせください。

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