ERPの選び方のポイントを徹底解説!自社にとって最適なERPを選ぼう
ERPシステムとは、会計・人事・生産・物流・販売などの基幹システムを統合し、データの一元管理ができるツールです。社内の各部門に保存されているデータを1つのシステムに集約することでデータ分析がしやすくなり、経営戦略の策定や効率的な意思決定に役立ちます。
ERPシステムは国外の製品も含め数多く存在し、価格帯や機能も大きく異なります。自社に合ったERPシステムを導入するために、選定基準や選び方のポイントを確認しておきましょう。
この記事では、ERPシステムの選び方で押さえておきたいポイントをわかりやすく解説します。
目次[非表示]
ERPシステムを選ぶ前に明確にしたいポイント
ERPシステムを選定する際は、事前に次のような要素を確認しましょう。
導入目的 |
・ERPを導入する目的を明確にする ・ERP導入によって解決したい課題を洗い出す |
適用範囲 |
・財務会計、人事給与、販売管理など、一元管理したい業務データを選定する ・各部門の業務フローを整理し、ERPで適用する範囲を決める |
費用 |
・導入費用と運用費用を含めた予算を明確にする |
導入目的や適用範囲を事前に検討することで必要な機能が明らかになるため、適切なシステム選定につながります。また、予算が大まかに決まっていると、ツールやベンダーの候補を効率的に絞り込むことが可能です。
ERPシステムの選び方のポイント
自社に合ったERPシステムを選ぶには、導入の目的や適用範囲などを明確にしておく必要があります。ここでは、ERPシステムの選び方を8つのポイントにまとめて紹介します。
- 自社に必要な機能が搭載されているか
- 導入形態が自社に合っているか
- 事業規模に合っているか
- 誰にとっても使いやすく操作性に優れているか
- カスタマイズ性や拡張性は高いか
- セキュリティ対策は万全か
- 運用・保守を含めたサポート体制は整っているか
- 導入実績は豊富か
1. 自社に必要な機能が搭載されているか
ERPシステムは、会計や人事、販売といった対応領域が幅広く、さまざまな機能が搭載されています。機能が多いほど利便性が高まりやすいものの、すべてが自社の要件に適合するわけではありません。
そのため、あらかじめ要件定義を行い、自社にとって必要な機能を洗い出しましょう。導入支援サービスを提供しているベンダーに依頼することで、ERPシステムを導入する課題や目的の明確化・深掘りができ、要件定義についてもより具体的な内容を盛り込むことができます。
2. 導入形態が自社に合っているか
ERPシステムには、「オンプレミス型」と「クラウド型」の2種類の導入形態があります。それぞれの特徴は次のとおりです。
導入形態 |
特徴 |
---|---|
オンプレミス型 |
・自社サーバーにソフトウェアをインストールして運用する ・独自機能の導入が可能 ・初期費用が高くなりやすい |
クラウド型 |
・クラウド上でサービスを利用できる ・サーバーの構築やソフトウェアのインストールが不要 ・セキュリティレベルがベンダーに依存する |
システムやセキュリティなど、自社の要件通りに設計したい場合は、オンプレミス型のERPシステムが最適です。導入コストを抑えたい場合や、スピード感を持って導入を進めたい場合は、クラウド型のERPシステムが向いています。
それぞれのメリットとデメリットを理解したうえで、自社に合う導入形態を選択しましょう。
3. 事業規模に合っているか
ERPシステムには、大きく分けると「大企業向け」と「中小企業向け」の製品が存在するため、自社の事業規模に合わせて選ぶのも一つの方法です。
ベンダーの公式サイトに、おすすめの事業規模が記載されている場合があるので確認してみましょう。また、他社の導入事例も事業規模をイメージするうえで役立ちます。
4. 誰にとっても使いすやく操作性に優れているか
経理部門や生産管理部門、販売部門など、ERPシステムの適用範囲は幅広いため、多くの人が使いやすいと感じる製品を選ぶことが大切です。システムの操作性や使い勝手は、導入後にシステムが定着するかどうかに大きく影響します。
製品によっては、無料トライアルやデモが可能なケースがあります。現場担当者も含めて、実際の使用感を確認してみるとよいでしょう。
5. カスタマイズ性や拡張性は高いか
ERPシステムを選ぶ際は、カスタマイズ性や拡張性の高さも重要です。
システム側の仕様変更が難しい場合は、業務内容をシステムに合わせるような形になり、現場に負担がかかります。また、企業の成長に伴って課題も変化していくため、将来的に機能を拡張できるシステムを選ぶ必要があるでしょう。
パナソニック インフォメーションシステムズが取り扱っているERPシステム「ビズインテグラル」は、業務内容に合わせてシステムをカスタマイズできます。例えば、物流業務のように、業界ならではのニーズが多い業務であっても、業務内容に合った形でシステムの調整や組み合わせが可能です。
6. セキュリティ対策は万全か
ERPシステムでは、個人情報や機密情報を扱います。外部に情報が流出すると、企業の社会的な評価が下がったり、法的リスクが生じたりすることがあるため、セキュリティ対策には、特に注意を払わなければなりません。
なかでもクラウド型のERPシステムは、ベンダーのサーバーを経由してデータを保管することになるため、セキュリティ対策は慎重に確認が必要です。暗号化やサイバーセキュリティ対策などに対応しているERPシステム・ベンダーを選ぶとよいでしょう。
7. 運用・保守を含めたサポート体制は整っているか
ERPシステムにトラブルが起きると、業務に大きく影響します。そのため、システムに問題が生じた場合に、適切なサポートを受けられるかどうかも確認しておくことが大切です。
サポート体制が整ったベンダーを選定することで、トラブルが起きた場合も迅速に対応できます。サポートの質やレスポンスの速度、電話やチャットなどの問い合わせ方法は、必ずチェックしておきたいポイントです。
また、ツールの運用時には、設定方法やシステムの変更などに関する疑問が生じる可能性もあるため、テクニカルサポートの充実度も確認しておきましょう。
8. 導入実績は豊富か
ベンダーの導入実績は、信頼性や技術力を見極める一つの基準になります。導入実績が業界トップクラスであれば、一定の信頼が置けるベンダーだといえるでしょう。
ベンダーによっては製品を海外展開していることも多いため、日本での販売実績を確認することも大切です。会計や人事などの情報を扱うERPシステムは、法改正の影響を受けやすく、新たな制度への迅速な対応が求められるためです。
選び方のポイントを踏まえて最適なERPシステムを選ぼう
ERPシステムには、さまざまな種類が存在するため、事前に選定基準を明確にすることが大切です。今回紹介した8つのポイントを参考にしながら自社独自の基準を設定することで、目的や対象範囲に合った適切なERPシステムを選べるでしょう。
パナソニック インフォメーションシステムズでは、クラウド対応型ERPパッケージ「ビズインテグラル」を提供しており、導入における課題整理から導入後の活用までサポートを行なっております。
また、ビズインテグラルには、以下のような特長があります。
- 大規模企業向けERPパッケージ市場で年間採用数No.1
- 柔軟かつ高い拡張性で、企業の成長に合わせた運用が可能
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